女優の室井滋さんが、友人宅の実話をもとに書いた作品です。
山で親とはぐれていたウリ坊(イノシシの子ども)は、木こりのおじいさんに拾われ、
縁あって、パパさん、ママさん、マー君、ももちゃんの家で暮らすことになるのです。
最初は赤ちゃんだったので、家で飼われ、みんなにもかわいがられていたのですが、
やがて大きくなり、「ウリオ」と名付けられるも、屋外で飼われるように。
寂しくなったウリオは脱走し、町中大騒ぎになるのです。
でも、気づいたママさんが馴染みのブラシをもってきてくれて、
小さい頃の記憶を取り戻すのです。
人間と動物の交流が丁寧に描かれています。
野生の動物でも、こういうことが起こるのですね。
長谷川さんの絵も、ワイルドでユーモラスで、絶妙です。