モンスターばかりのパリ!?
この、現実とファンタジーの混ぜこぜが なんだかとっても新鮮で面白いと感じました!
モンスターだから、きっとヘンテコな材料でヘンテコなものを作るんだろうな…。
と思いきや、
小麦粉に卵に果物…というシンプルな材料をお買い上げ!
そして、
「こむぎこ ぱんぱん」
「たまごを ぽんぽん」
「さとうを ざあざあ」
「かきまぜ ぐるぐる」
という 気持ちの良いリズムで、
わたしたち人間でも食べたくなるような、可愛くてオシャレなケーキを作ってしまいました!
うーん、あれもこれも、食べてみたい・・・。
けれども、その一方で
たまご屋さんでは、取り扱いに注意した方が良さそうな キケンな玉子が売られていたり、
街には、手だけしか見えないほどに大きなモンスターがいたり…。
そうそう、セーヌ川でひとやすみしている最中も、
川ではモンスターが泳いでいるんです。
この、現実とファンタジーの組み合わせが絶妙で
なんだか、
こんな世界もどこかに本当にありそうだと 想像力を刺激されました。
登場するキャラクターも、みんな個性豊かです。
特に私は 「マカロンさんきょうだい」の、むらさき色のモンスターが好きになりました!
何をするにも、不安そうな顔をしていて
まるで 心の中の声が聞こえてくるよう。
その表情やしぐさが、なんとも可愛い!
それから、そのモンスターのケーキを追いかけている
ピンクマカロンのモンスターは、きっと とても くいしんぼう!
だって、「さとうを ざあざあ」にうっとりしているし、
ひるねの隙にまで 果物を……!
こういう、発見した時に嬉しくなる工夫が散りばめられているところも
遊び心がたっぷりで嬉しいです。
きっと、それぞれに お気に入りのモンスターが見つかるはずなので
モンスターひとりひとりに、スポットを当てて貰いたいなあ。
二作目が発売されることを、期待しています!