ひろしまのピカ」 みんなの声

ひろしまのピカ 文・絵:丸木 俊
出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1980年
ISBN:9784338022019
評価スコア 4.76
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28件見つかりました

  • 原爆の絵本

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    以前「丸木美術館」へ行き、実際に見てきたことを思い浮かべながら読みました

    何種類も原爆についての絵本や書物は読んできましたが、絵本の後書きを読んで、実際に存在した方のお話が元になっているとのことでした

    からだに7つも穴があいたにもかかわらず、1度は元気になったおとうさん、7歳のままであるみいちゃん・・・

    現実はつらく悲しい出来事ですが、その中で「生きる」強さも、この絵本の中にはたくさん詰まってました
    現実は現実として受け止め、そこからまた前を向いてスタートする
    自分自身の弱い心を叩き出しながら、一歩ずつ進んでいく・・・
    そんなメッセージをたくさんいただきました

    投稿日:2011/05/07

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  •  広島に原爆が投下された時の様子を実話をもとに描かれた絵本です。
    一瞬にして人々を、悲劇に陥れた原爆の悲惨さが伝わってきます。
    二度を戦争をしてはいけないということを次の世代に伝えるために、ぜひ一度は読んで欲しい絵本です。
     また、絵が素晴らしいです。目をそらしたくなる場面もたくさんあリますが、じっくり見て感じでほしいです。

    投稿日:2010/08/25

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  • 原爆の悲惨さだけではなく…

    戦争の悲惨さ、原爆の怖さを伝える絵本をいろいろ見てきました。
    それぞれに平和への強いメッセージがあって、子どもたちに伝えたいという思いと、すでに戦争を知らずに育った自分にしても忘れてはいけないという思いがあって、なんとなく戦争がテーマになっている本は手にすることが多い私です。
    ただ丸木さんの『おきなわ島のこえ』を読んでから、丸木さんの描く戦争の悲惨さのおどろおどろしさに、丸木さんの絵本を手に取るには少し躊躇しました。

    が…。
    なぜか、この絵本にかんしていえば強烈なインパクトは感じずにすみました。
    それは多分原爆の悲惨さを伝えるとともに、生きようとする人間の強さ、たくましさにポイントを置いているからか、絵に優しさ、タナトスと対極にあるものとしてのエロスのようなものも感じたのです。

    朝食時に原爆を体験したみいちゃんの家族。
    大惨事の中で、お母さんの生きようとするたくましさが素晴らしい。
    みいちゃんが4日間もお箸を手にしたままだったこと、そして助かっても7歳のままで成長が止まってしまったこと、書かれていること自体は厳しい話です。
    「ピカは、ひとがおとさにゃ、おちてこん」というラストも強いメッセージとしてうけとりました。

    子どもを怖がらせるだけではなく、丸木さんの伝えたいメッセージがしみ込んでくる絵本です。

    投稿日:2010/08/03

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  • 生々しい、だけど目をそらしてはいけない

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子19歳、女の子16歳、女の子15歳

    先日広島を訪れました。

    原爆ドーム・平和記念公園、そして資料館。
    あの一画がなければ、65年前に地獄絵図が広がった町とは思えない
    ほど活気があり、町のどこを走っても突き当たる7本の川は満々と
    水をたたえ緩やかに流れていました。

    あの日あの時、暑さと痛みで苦しむ人達が水を求め、さまよいながら
    たどり着き、力尽きた川はここなのだろう。

    毎年、8月6日には7つの川は灯篭であふれるそうです。

    絵本の中で7歳のみいちゃんはずっとおはしを握り締めていました。
    私は、何かの暗示なのだろうと思っていましたが、実際4日間手から
    はなれず、おかあさんが指を1本1本ほぐしながら取ってあげた
    そうです。
    みいちゃんはいつまでたっても7歳のまま、おおきくならない。
    ピカのせいで…

    丸木さんが、この本をつくるきっかけになった婦人(みいちゃんの
    おかあさん)は、見ず知らずの人だそうです。
    たまたま丸木さんと出会うことが出来たので、この本が生まれましたが、犠牲になった方の数、今も苦しんでいる方の数だけ物語はある
    のです。
    それも日本人だけでなく朝鮮・アメリカ・中国・ロシア・インドネシア
    の人達も犠牲になっているそうです。

    おかあさんはいいます。
    「ピカは、ひとがおとさにゃ、おちてこん」

    原子爆弾の名前はリトル・ボーイ(ぼうや)。
    なんとふざけたネーミングなのでしょう。

    資料館にはたくさん外国の方が訪れていました。
    ちょっとだけ救われたような気がします。

    投稿日:2010/07/13

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  • 忘れてはならない絵本

    • 花ぶらんこさん
    • 40代
    • ママ
    • その他
    • 男の子12歳、女の子9歳

    私が小学生の時、修学旅行で広島の平和記念資料館へ
    訪れたことがあります。
    その時に見聞きしたことは今でも拭うことができないほど
    それはそれは恐ろしいものでした。
    でもこの絵本のお話に出てくるみいちゃんを初め
    原爆の被害を受けた人達はこの恐怖を現実に体験したのです。
    ごく普通に過ごしていた朝のひと時、
    一瞬に原爆の光と共に広島の人々のたくさんの命を
    奪い取ってしまった。
    息子へ読んでいる時に「どうしてこの人たちは裸なの?」っと聞いてきました。
    原爆の威力って服が溶けるほどだったんだよ。
    そしてこの溶けた衣服が肌に引っ付いてるのを
    想像してごらんと。もう言葉が無いようでした。
    私達が子供の頃に教わったように
    私達も子供達へと伝えなければいけないこと。
    イラストは恐ろしい様子がたくさんです。
    下の子は怖いと言っていたのでまだ読むのは先になりそうです。
    恐怖からみいちゃんの手に引っ付いたお箸が
    とっても悲しく映りました。
    こんな小さな体が体験したかと思うと涙が出ます。

    投稿日:2007/08/25

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  • こんな悲惨な世界があったこと、忘れない

    • とむままさん
    • 40代
    • ママ
    • 三重県
    • 男の子10歳、女の子8歳

    真っ赤な炎の中を裸で子どもを背負う衝撃的な表紙に
    涙だけではない戦争を伝える絵本が出たな。と思いました。

    わが子が小学生になったときに始めて見せました。
    まず・・絵のリアルさ。
    言葉がつまります。
    『おかあさん・・・・』
    息子の顔は今まで読んできた戦争の絵本を読み終えた後の涙目ではありませんでした。
    ちょっと引きつった、緊張した顔でした。


    戦争というのは本当に残酷で悲しい物なんだ、怖いものなんだ・・

    その後『はだしのげん』の漫画に出会い原爆の怖さを再確認していた息子ですが、
    「絵本でもこんなのあったよな・・」
    みずからまたこの絵本を手にとった姿にいい絵本とのいい出会いがあって良かったと思いました。

    こんな絵本で育ったこどもたちなら戦争はもう起こらないでしょう・・
    そう信じたいですね

    投稿日:2007/08/15

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  • 原爆の恐ろしさ

    私たち沖縄の人は沖縄戦にばかり目が行ってしまって
    他府県の戦争のお話しには余り触れる機会がなっかたのですが
    前に公民館なので開催されてた「子供映画」で「はだしのゲン」
    を見てから、子どもたちと一緒に広島の原爆についての絵本を読んでみよう!
    と思い、こないだ運良くリサイクルショップで見つけたので
    早速購入して読んでみました。

    写真絵本でもない、絵が描かれた絵本なのですが、
    原爆の恐ろい様が、描かれたページは、子どもたちも
    「怖い!」と目を覆うほど。
    どこまで行っても原爆の被害に遭われた人々の死体ばっかり・・・
    想像も付きません・・・言葉も出ません・・・

    子どもたちもうっすらと目に涙を浮かべながら
    「どうしてこんな事になったの?お箸も引っ付くなんて、
    元気な人も死んでいくなんて・・・何のために戦争が起こったの?」
    そうです!どうして?
    惨たらしい戦争のお話しに途中、息が詰まってなかな前に進むことができませんでしたが
    子どもたちと一緒に考えることができてよかった。
    改めて、平和を考える良い機会が持てた絵本でした。

    投稿日:2007/08/14

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  • 知らなかった事実

    • ねーねーさん
    • 30代
    • ママ
    • 山口県
    • 女の子11歳、女の子10歳

    わが国だけに起こった悲劇
    私自身、小学生の時から戦争や原爆、広島、長崎など勉強してきたつもりだったけどそれはほんの表面だけ。
    この本を読むと資料館で見た、皮膚が焼け爛れた人形が無表情でいるのを思い出した。

    実際、体験された人の話はこんなにも想像できないくらい悲惨な出来事だったと改めて思う。
    絵本なので小学生にもぜひ読んで欲しい。
    この内容が本当にあった事なのか、恐らく信じられない子供がたくさんいると思うが、「事実」なのだ。

    5年生の子供は今年社会科見学で広島へいく。
    その前に、もう一度、この絵本を読んでやろうと思う。

    投稿日:2007/04/17

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  • 人間には怖い人もいるんだ・・・、と。

    読んでいて思わず泣いてしました。想像を絶するこの状態が実際に起こった現実だと受けいれがたいです。
    子供たちもそれなりに深く感じ取れる文章と絵がとてもいい所だと思いました。
    印象的なのは「ひとがおとさにゃ、ピカはおちてこない。」という最後の部分です。
    人間の身勝手さを感じられる1冊です。

    投稿日:2007/02/28

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  • 伝えていかなければいけないこと

    • あまたろうさん
    • 40代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子6歳、男の子6歳

    7歳のみいちゃんは、あの日、お父さんお母さんと楽しく朝ごはんを
    食べている最中に、被爆しました。
    アメリカの爆撃機B29のエノラ・ゲイ豪から落とされた、
    人類初めての原子爆弾でした。

    そこから先は、まさに地獄絵図の世界です。
    命からがら逃げる先には、数え切れないほどの死体また死体…。
    被爆地広島の惨状、そして死に行く人々の様子が淡々と描かれています。
    写真ではない、しかし写真以上に訴えかけてくるものがここにはあります。
    実話を元にしたこのお話には、終わりがありません。
    最後に添えられた作者丸木俊さんの言葉が心に重くのしかかりました。

    小学校1年生の子どもには難しいかも、と思いつつも、
    戦争の悲惨さを少しでも理解してほしいと選んだ一冊です。
    どこまで伝わったかはわかりませんが、子供たちは最後まで真剣に聞いていました。
    毎年、夏になったら一緒に読もうと思います。

    埼玉県東松山市の丸木美術館は、今、存続の危機に晒されていると聞きました。
    丸木位里・俊ご夫妻(共に故人)の描いた原爆の図を、もう一度見たくなりました。
    いつか近いうちに訪れたいです。

    投稿日:2006/08/04

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