きつねのホイティ」 みんなの声

きつねのホイティ 作・絵:シビル・ウェッタシンハ
訳:松岡 享子
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:1994年3月25日
ISBN:9784834001983
評価スコア 4.6
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みんなの声 総数 49
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  • 底抜けに明るい

    初めて読んだスリランカの絵本! 想像以上に面白く、素晴らしい絵本でした。
    スリランカという国は、私にとっても、遠い国ですが、娘には、まるで未知の世界。様々な違いを発見しては、歓声を上げたり、質問してきたりしました。
    「このおうち、わらの屋根だよ。昔なのかなあ? 南の島?」
    「どうして手で食べてるの? フォークもナイフもなかったのかな? テーブルもないよ!」
    「男なのに、なんで髪をお団子に結ってるの?」と、まだまだ素朴な疑問が続きました。
    そのほかには、ホイティが人間になりすまして、ご馳走をよばれている姿を見ながら、笑いをこらえきれないでいる奥さんの横で、「どうして旦那さんは、黙ったまま食べてるの?」「この旦那さんも、また黙って食べてるよ。奥さんと似てないね。」・・・言われてみれば、可笑しいですよね。陽気で話し好きの奥さんたちとは対照的な旦那さんたち。スリランカの男性って、こんな感じなのかしら??男性がどうであれ(!)、女性がこんなにも大らかで、生き生きとしているスリランカのお国柄に大きな魅力を感じました。

    娘も、最初のページの村全体を描いた細かい絵の中に、3人の奥さんたちを見つけ、「アンゴウ、マンゴウ、ランゴウ!」と、毎回1人1人の名前を呼んでいます。そして、ホイティに対しては、「なんでばかって言ったのかなあ? ばかっていうのは、悪い言葉なのに。奥さんたちは、ばかじゃないよね〜。ばかって言う人がばかなんだよね。きつねさんに教えてあげなきゃ!」と言っていましたが、ホイティが深々と頭を下げながら、「ごちそうさまさまでございました。」と、とびきり丁寧にお礼を言う場面では、けらけら笑っていました。ホイティと奥さんたち、それぞれの歌も楽しく、娘といっしょに歌いながら、弾けています!!

    投稿日:2008/10/25

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  • 騙したつもりが騙されて

    • あまたろうさん
    • 40代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子8歳、男の子8歳

    お腹をすかせたきつねのホイティが、人間の衣服をまとい、家々を訪ねます。
    おかみさんたちは、きつねと知りつつご馳走を振る舞いますが…。

    スリランカのお話です。
    人間なんてちょろいものよと言わんばかりに、変装してはご馳走にあずかるホイティが滑稽です。
    悪口を言われたおかみさんたちが企んだ仕返しの、なんと健康的なこと!

    明るく太っ腹なおかみさんたちを見ていると、こちらまで楽しくなってきます。
    途中で出てくる歌も愉快で、自己流の節をつけて歌いたくなりました。
    ホイティがまとったサリーの美しい色が、読み終わったあとも印象に残りました。

    投稿日:2007/11/08

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  • おかみさん、あっぱれ

    • けいご!さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子8歳、男の子4歳

    スリランカの絵本を初めて読みました。話の中に、カレーがでてきたり、サリーがでてきたり、結婚式での食べ物がでてきたりと、スリランカの文化を垣間見る場面がたくさんあり、興味津々でした。

    うまく人間をだませたと思っていたきつねと、そう思わせていた人間とのかけひきがおもしろかったです。本にでてくるおかみさんたちは、きつねが自分たちをばかにしなければ、これからも仲良くしていこうと思っているようなので、博愛の持ち主だなと思いました。

    人間と動物が共存する村だからこそできた楽しいお話だと思います。

    投稿日:2007/10/21

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  • 天晴れ!スリランカのおかみさんたち

    • すずらんぷさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 女の子11歳、女の子9歳

    スリランカが舞台のお話しです。お話しも絵も、読み応え、見応えがあってとても面白い作品でした。
    おなかのすかせたきつねのホイティが悪知恵を働かせて、三人のおかみさんからごちそうを頂く、というお話しなのですが、きつねの悪だくみに気づいた後も、おばさんたちはそ知らぬふりでホイティにごちそうをしてやります。この辺りが日本の昔話とは一味違うところです。そして、仕返ししたり、痛い目にあわせたりせず、きわめてユーモアにあふれる方法でホイティに一泡吹かせるのです。
    まったく陰湿なところがなく、天晴れなほどの明るさにあふれたこの作品が生まれた背景には、スリランカという国のお国柄があるのでしょうか?
    今までまったく未知数だったスリランカについてこの作品を読んだことで、「もっと知りたい!」と思いました。
    ちょっと長めのお話しなのですが、小学生〜対象の読み聞かせに、とってもおすすめです!

    投稿日:2007/10/12

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  • きつねの歌が大好き

    • ぽた子さん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子9歳、女の子4歳

    エスニックな色彩の絵、スリランカの世界が味わえます。

    人間に化けて来たきつねのホイティに、気前良く食事を与える太っ腹のおかみさん達。
    自分の身に降りかかった出来事を楽しんで生きている姿に、力強さを感じました。

    我が子達は、ホイティの歌が大好きで、「ホイティ、ホイティ、このおれさまは・・・」と、
    そらんじながら、飛んだり跳ねたりしていました。

    読んだ後に、ほんわかして、肩の力を抜いて、もう少しおおらかに育児をしたくなりました。

    投稿日:2007/10/04

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  • スリランカの雰囲気を楽しめる!

    きつねのホイティは、人間に変装しては、
    旅の者だと言って、村の人々から食べ物を頂きます。
    人間をうまく騙したといい気になってるホイティですが
    実は・・・。

    村の婦人達と、ホイティのちょっとした知恵比べも楽しいのですが
    スリランカの結婚式の様子やご馳走などにも少し触れられていて、
    スリ感化の文化も味あうことができ、自然な形で
    異国の雰囲気になじめるのも魅力です!

    ホイティのかわいい様子と、変装?をたっぷりたのしんで下さいね☆〜(ゝ。∂)

    投稿日:2007/07/24

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  • 日本の絵本にはないティスト

    この絵本の一番気に入っているところは、
    きつねのホイティが歌うところでしょうかあ。
    とってもリズミカルで歌いやすい。
    気分的にとっても嬉しくなっちゃう。
    そんな感じなのです。

    そして同じように、この絵本のいいところは、
    日本の絵本にはない味があるというところでしょうかあ。
    日本の絵本だと、キツネはかなりずるがしこかったりするのですが、
    この絵本の主人公のホイティは、ちょっとずるがしこい。
    ある意味悪気のないずる賢さなのです。
    だから悪というには言いづらい。
    そんな感じです。

    そして対応する3人のおかみさんも、とってもおおらか!
    だから終始明るいムードで終わるし、
    このホイティはこれからも村に通い続けるのかしら?!
    なんて、その後の未来創造が楽しくなってしまいます^^;

    私は個人的にこういう日本にはないティストの絵本も大好きなので、かなり楽しませてもらいました。

    息子も思ったより反応が良かったし、
    ホイティの歌は口ずさんだり、と楽しんでいた雰囲気でした。

    投稿日:2007/07/11

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  • やっつけるだけじゃ、ありません

    息子が、この本が面白いと教えてくれた絵本です。

    文化の違いをいたるところで感じながら読みました。
    それでも、子供が”面白い”と感じたことに、驚きました。
    子供は、私が思う以上に、理解力があるみたいです。

    この本は、読むのに、ちょっとコツがいります。
    歌うように、読むところがあるのです。
    恥ずかしさを捨て、思いっきり楽しくやってみました・・・
    子供は、とっても喜んでいました。

    お話しの内容を読んでいって、何かすがすがしいものを感じました。
    日本の昔話や、よくある童話などでは、”善”と”悪”に別れていて、最後には、”善”が”悪”をやっつけます。
    ”水戸黄門手法”です。

    でも、このお話は違うのです。
    ”善”が一枚も二枚も上手なのです。

    コレを何方式といったらよいのでしょうか?

    とにかく天晴れなおかみさんたちです。
    こんなキップのいい、女の人になりたいものです。

    投稿日:2007/06/07

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  • ちょっと不思議な雰囲気

    • はしのさん
    • 40代
    • パパ
    • 神奈川県
    • 男の子11歳、女の子9歳

    おいしいものが食べたいばかりに服を着て人間をだまそうとしたキツネのホイティ。だましたつもりが実はばれていてお返しされてしまう。キツネだとわかっていてゴハンを食べさせるおかみさんたち、お返しされてもまた食べに行きたいなあと思うキツネのおおらかさ、そんなのんびりした世界がステキです。
    絵が大きく、遠目がきくので、小学校低学年の読み聞かせにピッタリです。

    投稿日:2006/10/06

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  • 自分ではかしこく人間に化けたつもりのキツネと、分かっていながらそれをもてなしてやる村のおかみさん達の駆け引き話。思い上がったキツネがおかみさん達を馬鹿にしているのを知り、少々こらしめてやるのですが、徹底的にやるのではなく「おまえがキツネだと知っていてご馳走してやったのさ。これからだってしてやるよ、おまえが私達を馬鹿にしなけりゃね」という余裕、寛大さがあるとても魅力的なお話です。小さい子が読んだら、きっとこのおかみさん達のように寛大にふるまいたい、という憧れを抱くんじゃないでしょうか。私だって憧れましたもん。

    投稿日:2006/06/06

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