「はげたかオルランドはとぶ」 みんなの声

とても親切で親身になってくれるはげたかオルランドに、優しい

なあと感心しました。人間より、面倒見がいいなあと思いました。

夢中になって、倒れた金鉱探しの男の家族を捜しまわるオルラン

ドの英雄ぶりを称えた御馳走が、鳥の丸焼きとは、ちょっとデリカ

シーに欠けるなあと思わずにいられませんでした。（笑）

ウンゲラーは、意外な動物たちを主人公にして、それぞれが人間に対して優しいのです。

はげたかのオルランドは、メキシコで行き倒れになっていたナッシュさんを助けるために文字通り飛び回ります。
周りの人にたずね、家族のもとまで知らせに行って、奥さん息子を助けます。
最後にはメキシコインディオにとっても英雄に。
話としてはすんなりし過ぎ？

でも、最後の２ページ。
自分のごちそうにと出される鳥の丸焼きを見つめるオルランドの目。
やっぱりウンゲラーのブラックユーモア入ってました。

　はげたかのオルランドは砂漠の上で倒れている男の所持品を手がかりに、色々な人の助けを得ながら家族の所へ知らせに飛びます。奥さんと息子がご主人に出会えるまで、一苦労しますがオルランドも報われて最後は皆幸せに…と思ったら…
　ラスト２ページ、奥さんが鳥の丸焼きらしきものを調理している横でそれを見ているオルランド、フィンリーの宝として捧げもの（先ほどの丸焼き）をされるオルランドの表情が意味深？？です。
　トミー・ウンゲラーの面白さがこの絵本にも見られました。
　お話は年長でも楽しめると思います。

メキシコの砂漠で倒れている旅人を見つけたはげたかのオルランド。旅人が持っていた手紙を手がかりに旅人の家族を探しに飛んでいきます。
トミー・ウンゲラーが描く動物たちは、みんなやさしい。そして、みんな人間を助けてくれます。人間と動物たちが、こんな風に気持ちを伝え合い、そして助け合いながら暮らしていけたら良いなと思います。