おはなしの世界というのは、突拍子もない設定がおもしろい場合もあるけれど、身近に見えているものが、もしかしたらそうかもね、というぐらいの想像力にも大きな魅力を感じます。
このおはなしに登場するかえるもとかげもへびも、大袈裟な表情や仕草などしないのですが、ちゃんと、次どうなるの?というどきどき感を伝えてくれます。
1ページ目で、夏の田んぼで楽しく鳴いていたかえるの親子が、2ページ目では秋の田んぼで途方に暮れているのですから、こっちもあわてなくちゃなりません。一緒に家探ししている気分になりました。
1967年の12月に発行されていますから、冬の想像力として楽しむ手もありますが、盛んに鳴いているカエルの行く末を考える初夏の想像力として楽しむこともできるかな、と思います。