ずっと気になっていた、宮沢賢治「ポラーノの広場」。
絵本化は難しいとされる宮沢賢治の世界だけに、
そっと寄り添う塩梅の絵は、その世界観をアシストしてくれるかのようです。
作者自身と思しきレオーノ・キュースト氏による語り。
五月に、逃げたヤギを追って、一人の少年、ファゼーロと出会い、
ポラーノの広場という存在に出会うのですね。
まずは伝聞による登場というのが、その存在をファンタジーに昇華します。
そして、紆余曲折を経て、対面。
様々に語られるポラーノの広場が、オーケストラのように重厚に形作られます。
地理、天文、地質、化学、音楽、美術、気象、哲学、経営、文学など、
宮澤賢治の知識が織りなす世界。
理想の広場ともいわれるポラーノの広場、たっぷり味わいました。