新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

チロヌップのきつね自信を持っておすすめしたい ママの声

チロヌップのきつね 文・絵:たかはし ひろゆき
出版社:金の星社 金の星社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1972年
ISBN:9784323002316
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,258
みんなの声 総数 41
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20件見つかりました

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  • 小学校低学年の頃に読みました

    • ももうさ♪さん
    • 20代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子2歳、女の子0歳

    読んだのは20年ちょっと前ですが、
    おじいさん達が見つけた、花の中のちびこの赤いリボンの鮮やかさを覚えています。
    それと一緒のワナも・・・。

    少し前に戦争とは何かを論じる番組を見ましたが、
    その中で、国連での武装解除活動に従事した方が、
    「武器があるから戦争が起こるのではない。どんな物でも“武器”として人を殺す事ができる。それを使うのは人間だ」
    「性善説・性悪説というよりも、人は熱狂する。それは本質的なものだ」
    と話されていた事が非常に印象深かったです。
    目から鱗が落ちたと共に、深く同意しました。

    どうして戦争は起こるのか。
    人は“洗脳されてしまう”。そして“熱狂する”。
    平和は大事だよ!ということだけではなく、
    本質的に人間は弱く、良いことだけでなく悪いことにさえも熱狂してしまう。本質が見えなくなってしまう。
    そのことを、少しずつ子ども達に伝えていきたいと、改めて思いました。

    投稿日:2011/01/26

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    2
  • 戦争の爪あと

    北国の島(北方領土あたりのどこかでしょうか)に住む狐と
    老夫婦のふれあいが胸に迫る本作は
    北国の情景が美しく描かれ
    子ぎつねの愛らしさにも癒される。
    だが
    この本の肝はきっと、
    はっきりとした描写はないままに
    戦争の残酷さを描ききっているところだと思う。
    なんだかすごい・・・すごい本だと思う。

    投稿日:2014/05/08

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  • 悲しくて泣けてきます

    内容を詳しく知らずに読み聞かせ、途中で悲しくて泣けてきました。

    娘はまだ戦争など、言葉も知らない位ですが、
    親子の絆としての絵本としてなら内容を理解できると思います。

    最初に兄キツネが死に、家族を守るために親キツネが死に、最後には子きつねも死んでしまいます。

    いつもは絵本を読みながら、なんだかんだ言葉をはさみうるさい娘ですが、この絵本は静かに聞き入っていました。

    投稿日:2013/08/17

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    1
  •  私も10代に読みました。
     感受性豊かな頃ですので、衝撃的な作品でした。
     そののち、この作品がマスコミに取り上げられ、メジャーなところへと一人歩きしてから数十年の月日が流れました。

     息子にもそろそろ勧めてみようかと、図書館から借りてきました。
     
     小さな島で、小さな生き物が誰にも迷惑をかけず、静かに命の営みを繰り返しているところへ、傲慢な人間が土足で踏み込み、ささやかなキツネの家族の幸せを壊してしまうお話です。

     この世にあるものは、すべて人間だけがその恵みを享受するために造られているのではないこと。
     ほかの動植物との共存を、知恵あるものとして考え、より良き道を探っていくべき使命を与えられていることを強く自覚しなければならないこと。
     さもなくば、恐ろしいしっぺ返しをわれわれは受けることになるのだと、今読んでも強く感じます。

     戦争を背景に描かれていますが、熊や猪が山里に下りてこなければ、食べ物を得られないニュースを聞く昨今、自分たちで蒔いた種である「地球温暖化」に頭を抱える我々にも耳痛い作品だと思います。

     どこへも向けようのない怒り!
     という、カバー折り返しの作者のメッセージ文もご一読ください。
     
     何も変わっていないどころか、むしろ悪化してる現状。
     作者に恥ずかしい思いがこみ上げてきました。

    投稿日:2010/11/03

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    1
  • 美しいイラスト

    図書館の「平和を考える」というテーマの特別コーナーで見つけました。戦争のことを直接描くのではなく、きつねの親子を通して、人間の愚かさに気づかされます。
    悲しいお話ですが、美しいイラストで描かれる親子愛には感動します。大人におすすめかなと思いました。

    投稿日:2022/04/23

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    0
  • 文章は全てひらがな、イラストは柔らかくやさしいタッチです。戦争はこんな北の島にも影を落としていた。夏の間だけ島に来て漁をするという暮らしが現代の私たちにとっては異文化となっている。なぜキツネは撃たれなければならなかったのか?現在でも熊や猪、鹿、人間の町に出てきて射殺されている。この現実や絵本とリンクさせることで、自然の美しさや家族愛、人間との愛、反対に人間の非情さ、戦争の厳しさなどいろいろなことを感じ考えることができる一冊です。

    投稿日:2020/12/08

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  • かわいいそう

    • ラテ子さん
    • 30代
    • ママ
    • 岐阜県
    • 女の子9歳、女の子8歳

    戦争が始まった事で、幸せに暮らしていた狐の家族がバラバラになり、死んでいくという切ないお話です。子供には難しいかと思いましたが、「兵隊さんこわい」「死んじゃってかわいそう」としっかりと受け止めていました。戦争や命の大切さが学べる本田と思います。
    読書感想文にお勧めです!

    投稿日:2018/08/12

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  • チロヌップってアイヌ語かな?と思ったら、

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子3歳、男の子1歳

    北海道のお話でしたね。このキツネの親子は何故殺されなければならなかったのでしょうか。人間のエゴですか。ただひたすらに悲しいお話です。キツネが花に姿を変えて咲いたのだとしても、いまいち釈然としません…。

    投稿日:2015/03/16

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  • 悲しいふさふさ

    悲しくて切なくて涙がでます。

    せめて親子4匹で過ごせたことが慰めでした。

    戦争がなかったら、きっと違った生き方をしてたろうと思います。

    父親狐の愛情、母親狐の愛情に胸がつまり、かあさん狐は、ちびこに

    寄り添ってふさふさしたしっぽで暖めていたんだと思うと切なくて涙

    が溢れてきます。すっかり年老いた老夫婦の嘆きも聞こえてきて可哀そ

    うです。涙が止まらない・・絵本です!

    投稿日:2010/07/02

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  • 全ては理解できなかったけれど。

    • JOYさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子8歳、女の子6歳、男の子3歳

     「ハッピーエンドでないお話」もそろそろ読んでいきたいな、と、娘が5歳の頃に一緒に読みました。昔、小学校の教科書で読んだのが、戦争というものについて初めて学んだ時だったように思います。

     とても柔らかな雰囲気の挿絵に、きつね親子の幸せな生活、ちびこのかわいらしさ、ちびこをかわいがるじいさんとばあさんの優しさを感じ、結末を知っていても、「いつまでもこの幸せが続くように」と願わずにはいられなくなります。

     「月のきれいなよる」、見開きいっぱいに、きみどり色に照らされたきつね親子の幸せな様子が描かれています。しかし、このきみどりのページを境に、物語は暗転します。

     「ダーン、ダーン」と銃声を聞いた後、帰らなかったぼうやぎつね。目頭が熱くなりました。わなにかかって逃げられなくなったちびこを守るためにわざと人間のいる方へ飛び出していったとうさんぎつね。弱り果てて、歩けなくなってもちびこに寄り添い、ふさふさしたしっぽで暖めてやったかあさんぎつね。読み終わったあとは、「かわいそうだね。」と言うのがやっと。二人でぽろぽろと泣きました。

     戦争の影響で、こういうことが起こってしまったことは、この年では正直、全く理解できなかったと思います。でも、こんな極限の状況でも、親は子を守ろうとするんだよ、家族を失うと悲しいんだよ、ということは十分理解できたように思います。もう少し大きくなったら、また違う視点で、作者の意図するところを読めるようになると思います。

     でも、親になって読んだ「チロヌップのきつね」は、子ども時代に読んだよりもっと心に響き、家族を失うような悲しい戦争は絶対にあってはならないと、改めて強く思いました。

    投稿日:2010/05/24

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