『Henry the Christmas Cat』が原題。
ねこのヘンリーシリーズということですが、私は初めて読みました。
興味津々の、行動力のあるねこのようですね。
ねこのヘンリーと飼い主一家が、教会の前にやってきます。
クリスマス劇に出演するためです。
幼子イエスの誕生劇は、キリスト教の信仰の厚い地域では、よくされる光景で、
馴染みの少ない日本人としては、その雰囲気を体感できる作品となっています。
馬屋、まぐさ桶、赤ちゃんの人形・・・。
本物のロバや子羊も出演するのですね。
ヘンリーは配役外のため、不満ですが、ボニーという子羊と仲良しになります。
ところが練習中、ハプニングに驚いて逃げ出したボニーを追って、
ヘンリーが大活躍する訳です。
夜の雪景色の中、劇さながらに展開するハートフルな展開です。
「クリスマスのねこ」と評されたヘンリーの得意顔が何ともいえません。
かなり宗教色の濃い作品ですが、静かなクリスマスストーリーとして、
読んであげるのにはいいと思います。