「お姫さまになりたい」と願っていた女の子まりが、お姫さまになるための修業をするお話。お姫さま城で、笑い方、言葉使い、社交の仕方……とお勉強を続け、最後にまりがなったお姫さまは……?
プレスクールのお友達の影響でプリンセス好きになった娘に読みました。やはりドレスを選ぶページが好きなようです。でもこのページには、実際、まりちゃんの着ているドレスが見つからないことから、「ない、ない」とそこがちょっと不満気。いろいろな国の(いろいろなお話からの)お姫さまが紹介されますが、世界中のいろんなお姫さまを登場させようと試みた作者の苦心が伝わってきました。娘の知らないお姫さまもいたので、知っていたほうが楽しめたかなと思います。(もうちょっと年齢の高いお子さんの方が、知識のある分、楽しめるかも知れません。)
個人的に、花の描かれ方が好き。でも……、やっぱり、いろんなものが詰め込まれ過ぎなのかな……。狙いは面白いと思うのですが、今一つぴたっときません。西洋のお姫さまのイメージに絞った方がまとまったのかな。世界中を網羅しようと思ったら、それこそ、少数民族に至るまでということになり、無理な感じがしました。