「はりねずみのおいしゃさん さるくんはヒーロー」 みんなの声

憧れのヒーローになりたいさるくんの失敗がおおいところや、がんばりやなところが応援したくなります。

自分のできることでだれかを助けられたら、それはもうヒーローですね。

ふくざわゆみこさんの絵本はいろいろ読ませていただいていますが、ねこが新鮮に見えました。
裏の見開きや裏表紙まで楽しめる絵本です。

ヒーローに憧れているさるくんは、毎日色々なことに挑戦するから、怪我が絶えません。
今日もはりねずみ先生に治療をしてもらいます。

なんとも微笑ましい設定で、頬が緩みます。
ただ憧れているだけではなくちゃんと行動に表しているところが、頼もしいです。

最後には子猫だけではなくはりねずみ先生も助けることができて、さるくんはちゃんとヒーローになれましたね。

感情移入しやすい内容なので、読み聞かせしたら喜ばれそうです。

温厚なはりねずみせんせい、またお目にかかれてうれしいです。
さあ、今回はどんな患者さんが？
なるほど、けがの絶えないさるくん。
ヒーローになりたいけれど、失敗続き、というのが、あるあるです。
落ち込むさるくんに、はりねずみせんせいのポジティブな言葉掛けが心に沁みます。
後半、そんなさるくんにも起死回生のチャンスが。
でも、一筋縄でいかないところが滋味深いです。
それだけに、ラストの着地が感動的です。
幼稚園児くらいからでしょうか。

前作の『はりねずみのおいしゃさんとおばけのこ』が良かったので、また同じシリーズの新しいおはなしが読める！とうれしくなりました。
今回の主人公はさるくん。「空を飛んでみたい」「力持ちになりたい」というように、ヒーローになりたいと思っているのですがなかなかうまくいかなくて……。
誰かを助けたい！という気持ちってステキです。はりねずみ先生の見守る姿勢もすばらしいと思いました。