長谷川義史さんの絵本はどうして読む人を魅了するのだろうと、
読んだあとよく考える。
まず、なんといっても、その絵の大胆さ。
豪放磊落という言葉があるが、まさにそれ。
四字熟語だが、その意味を書くと「 気持ちが大きく快活で、小さなことにこだわらないこと」とある。
ただ、長谷川さんの絵の場合、小さなところにも結構目が行き届いていて、
ページの隅から隅までよく見ると、色々な配慮がなされている。
長谷川義史さんの絵本の魅力、その二。
文章の面白さ、関西人のお笑い全開である。
軽佻浮薄という言葉があるが、これも四字熟語なので説明すると
「言動が軽々しく浮わついているさま」と出てくるが、
確かに長谷川さんの文章は軽々しいが、浮ついているのとは少し違う。
相手を思いやる軽さ。
関西人の得意とする言語感覚だ。
この『おたすけてんぐベンベン』という絵本も
最初のページから長谷川義史ワールド全開の面白さだ。
あんまり褒めると、長谷川さんの鼻がてんぐの鼻のように
「どんなもんだい!」と伸びそうで、
褒めるのもほどほどにしておきましょう、ベンベン。