私の通う散髪屋さんのご主人は90歳を超えました。
以前は家族で経営していましたが、訳あって今は一人で店を開いています。
散髪することが自分の支えなのだと言われます。
古くから通いつづけているので、たまに会う家族のようです。
そして、ハサミの奏でるメロディにいつも癒されています。
そんな私だから、この絵本のお客さんである少年の、気持ちには驚きと感動を覚えました。
まだまだ子どもなのに、散髪屋さんと心で会話しているのです。
思いやりを持って、散髪屋さんに自分を任せているのです。
人の老いに寄り添う心を持っているのです。
この心のゆとりがとても清々しく感じられました。
散髪屋さんの楽しみを知っているだけで、心が潤うような気がしました。