松谷みよ子のお話は大好きな私です。きつねの嫁入り行列に、千代の毬をしっかりと抱いてお嫁にいくきつねのお嫁さんになぜだか泣けました
末娘のことが目に浮かんでしまったのです。二人の娘は好きな人に嫁い
だので嬉しいはずなのに、花嫁さんの姿を見るのはなぜだか寂しくなって泣けてくるのです。お嫁にいくおねえさんが欲しがっているので、千代の毬をもらってしまった男の子、千代に謝るのがとても切なくなりました。大好きな毬を、「いいよう、あの毬、あげるよう、また、遊びにおいでなあ」遊ぶ玩具がなにもなかった時代に千代の優しい言葉に感動しました。花嫁さんが大事にしっかりと毬を胸に抱いていたのに千代も感動したのでしょう・・・・とても心に響く絵本でした。