ゆき」 みんなの声

ゆき 作・絵:ユリ・シュルヴィッツ
訳:さくま ゆみこ
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1998年11月
ISBN:9784751519721
評価スコア 4.62
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みんなの声 総数 54
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54件見つかりました

  • 幻想的な絵と美しい言葉

    この作品については、図書館で目にするまで知りませんでしたが、名作『よあけ』の作者によるものということで、息子に借りてみました。
    初めて読み聴かせをした際は、序盤の絵のトーンがやや暗めなこともあり、海外作品に特有のというか、どこか暗鬱とした雰囲気の絵本かなと思ったのですが、まったくそんなことはなく。
    雪を喜ぶ男の子の弾んだ心が読み手にまで伝播して、夏にもかかわらず、はやくも冬の訪れが、雪が、待たれるような気持ちになりました。
    翻訳の賞を受賞したというのも納得の、さくまゆみこさんの訳がまた非常に美しくて、、、。親の私も読んでいてとても心地良いです。
    幻想的な空気感のあるお話(そこがまた魅力なのですが)なので、少し怖がりな面のある息子はどう反応するか気になりましたが、これが大ヒット!!非常に気に入った様子なので購入しましたが、毎日何度も「これ読んで」とせがんできます。
    1歳の終わり頃から読み聴かせていますが、まだあまり長い文章やストーリー性のあるお話は理解しきれない息子でも、この絵本は心から楽しんでいるようですので、小さいお子さんにもおすすめです。

    投稿日:2016/08/30

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  • 表紙にひとめぼれ

    絵本ナビの「雪の本」の特集で目にして手にとってみたいと図書館で借りました。

    表紙の「ゆき」の文字に雪が積もってるのが楽しくてウキウキしちゃいました。(私が)
    「ゆきがふっているよ」と嬉しげな子供と「ふらないんじゃないの」的に否定する大人との対比が静かに繰り返されています

    関東でも雪が降った日の夜にぴったりの雪の本。
    「ゆきが ふってるよ」おとこのこがいいました。
    ただ静かに降りたいから降る雪。
    大人やテレビやラジオの予報は聞こえません。
    灰色の街に白い雪。
    物語はゆっくりと静かだし、特にオチがあるわけでもないんですが心に残る 何度も言う男の子から、却ってワクワク感伝わります。
    息子から見ると、一度白い世界で覆われた町を見てみたい!との事。

    後日、息子のクラス(小3)の読み聞かせで使用。
    「まちじゅうが まっしろに かがやきます」のシーンで歓声があがりました。
    帰宅後に息子に聞いたら「ウチもこのページが一番すごいと思った」と。ありえない景色だから、見てみたいそうです。
    そっかー、私がいいなと思ったシーンとは違うし静かに読み終わるイメージだっただけに、ちょっと新鮮な気分でした。

    1冊目に読んだ絵本が時間かかり持ち時間少なくなり、ちょっと先生にゴリ押しして読んだので早口になってしまったのが心残り。

    投稿日:2016/01/23

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  • 冬に読みたい素敵な絵本!

    シュルヴィツ氏の絵本は本当に素敵です。
    イラストが美しい。
    私が大好きなイラストで,いつまでも見ていたくなります!
    雪ふる街には住んでいないのですが,何だかわくわく白銀の世界に心が〜☆
    他の作品も読んでみたいです!

    投稿日:2015/09/14

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  • すばらしく美しい絵

    • やじみさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、女の子5歳

    どんよりとした街に、ほんの小さな雪が、ほんとうにひとひらポツリと描かれています。
    雪が降ってきたことに気付いたときに、思わず「あ…雪だ!」とつぶやいてしまうようなワクワク感がこみ上げてきて、もうこの絵の虜になってしまいました。
    雪が好きな私には、「ゆきが ふってるよ」と喜ぶ男の子の気持ちがよくわかります。
    子供達も、本当に雪が降り始めたときのように高揚した表情で、うれしそうに読んでいました。
    親子で楽しい気持ちを共有でき、とても幸せな時間となりました。

    投稿日:2015/05/29

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  • まちが白く輝き出す

    大好きな絵本『よあけ』と同じ作者の作品ということで、ぜひ読みたいと思いました。
    灰色のまちの灰色の灰色の空から、ひとひらの雪が舞い降ります。
    犬を連れた男の子が「ゆきがふってるよ」と言うのですが、少しの雪なので誰も気にしません。
    でも男の子と犬だけは、雪が降るのを楽しみにして駆け出します。
    灰色のまちが、たくさんの雪によって、白く輝く様子がとても素敵でした。自分も雪の中にいるような気分になりました。

    投稿日:2015/02/26

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  • みんなの雪

    このお話は初めて降ってきた雪を子供の視点からと大人たちからの視点とでいろいろ表現してあったのがおもしろかったです。子供は雪一粒にもワクワクなのに大人は「すぐ溶ける」など冷ややかな返しなところもリアルで笑えました。

    投稿日:2014/01/31

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  •  ゆきは嫌いではありません。
     北国の、ゆきの深い地方の人たちの苦労を思うと、大好きともいえません。
     お年寄りが屋根の雪下ろしをしている光景をニュースでよく見ますが、なんと大変なことかと思います。
     季節に一度や二度ではありません。本当に大変です。
     それに残念なことにそんな町には若い人も少なくなっています。
     おじいさんとおばあさんだけで、あれだけの重労働をしているのですから。
     ゆきは、そんな苦労も積もらせるのです。
     ゆきはまっ白で幻想的で、静かで、やわらかくて、いいものですが、北国に住む人たちの厳しい生活も忘れてはいけません。

     それでも、ゆきがもっている、心をざわざわさせる気分は好きです。
     いまにもゆきが降りだしそうな灰色の空。
     そして、ひとつ、またひとつ降ってくる、舞い落ちるという表現の方がふさわしいかもしれません。
     それをみているだけで、外にでてみたくなります。
     ちょうど、この絵本の中の「いぬを つれた おとこのこ」のように。
     でも、ラジオもテレビも「ゆきは ふらないでしょう」といっています。
     そのあとの、文がふるっています。
     「けれども ゆきは、ラジオを ききません」「それに ゆきは、テレビもみません」
     だから、どんどん降ってくるのです。
     町がまっ白になるくらい。

     なんといっても、この絵本の絵が素敵だ。
     作者はユリ・シュルヴィッツというポーランドの絵本作家。
     絵に質感があって、コミカルは表現もあるが下品ではない。こういう絵は心にやさしくしみてくる。
     ゆきがもっている高揚感が見事に伝わってくる。
     ページいっぱいにちりばめられたゆきをみていると、やっぱり、ゆきはいいなと思ってしまう。
     雪の多い北國の人のことも思いつつ。
     ちいさな声で。

    投稿日:2014/01/26

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  • 降り積もる雪

    ひとつひとつ書き込まれた雪が
    だんだんと降り積もり
    景色を雪化粧へとかえる・・。
    決して派手な動きがある本ではないのですが
    心にしんしんと降り積もるような・・。
    ただそれだけで、雪が持っているいろんな雰囲気や感情を押し出してくる不思議な一冊です。

    投稿日:2011/11/15

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  • いくつになっても、心おどる・・・。

    • まゆしおんさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子9歳、男の子7歳

    雪が降り出すと、子どもには笑顔があふれてくる。雪が降るのがめづらしい土地に住んでいるのでなおさらなのですが。
    灰色の空から雪が降る中でも、ゆきはたのしい気分をもたらせてくれる。うれしい瞬間です。

    投稿日:2011/01/29

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  • 意外にもいい反応

    • 環菜さん
    • 20代
    • ママ
    • 宮崎県
    • 男の子4歳、男の子2歳

    ほぼ私の趣味で図書館で借りました。
    そんなに派手ではない、しっとりとした雰囲気を持つ絵本なのに加え、南国で育っている子供たちは雪の存在など知りません。
    たぶん子供たちはたいした反応を示さないだろうと思っていたのですが、シンプルな「ゆき」というタイトルの文字に、平仮名が読めるようになった4歳の息子が反応しました。
    「これ読んで!“ゆき”読んで!」と持ってきたのです。
    ほとんど経験できない雪のことを少しでも知ってくれたらなと、ひそかに思っていたので、嬉しい誤算でした。
    読んであげると、目をきらきらさせて見ていました。「もう1回!」とも言われました。
    最近は、絵本を1回読むと、「次は・・・」となる子なので、久々のもう1回コールは私も嬉しかったです。

    もうすぐ冬。寒いのが苦手な私はちょっと憂鬱だけど、冬の良さを楽しみたいなと思いました。

    投稿日:2010/10/26

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