宮沢賢治の絵本 ツェねずみ」 大人が読んだ みんなの声

宮沢賢治の絵本 ツェねずみ 作:宮沢 賢治
絵:石井 聖岳
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2009年10月
ISBN:9784895881203
評価スコア 4.46
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  • なんか、やだな。

    表紙のねずみ、なんて性格が悪そうな顔をしているんでしょ。
    「まどっておくれ まどっておくれ」
    どんな時でも口癖になっている。いいことをしてもらってもお礼も言わないし、悪いことがあれば人のせいにして、この言葉を繰り返すのです。
    ほんとにやな感じ!(『本当にいやな感じ』と書くところを、こんな表現にしたいほどの不快感があります)そういうことだから、友だちはいなくなるし、最後には…
    こんな人になってはいけないよと、思い切りの悪者を仕立てて、作者が伝えてくれているような気がしました。絵にも、その気持ちが詰まっているようでした。

    投稿日:2014/07/03

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  • 今日は 宮沢賢治の100周年記念・詩と絵の宇宙を見に行きました
    賢治の童話が原画でたくさん展示されていました
    賢治の書いた手紙や 37歳で亡くなる時に父と母に宛てた手紙・兄妹たちに宛てた手紙が展示されいました
    彼の生き様を改めて今日、知り感動しました
    いろいろな絵本作家が賢治の童話を絵本にしています。 彼が私たちに伝えたかったことは何か童話の中で知ることが出来ました

    雨ニモマケズ  風ニモマケズ・・・・

    ツェねずみの絵本を買ってきました
    前にも読んだのですが  石井聖岳さんの絵の絵本を改めて読んで彼が
    ツェネズミを通して伝えたかったことをもう一度考えています
    ツェネズミは 気が弱く 強い者には 頭が上がらず、弱い者には自分の出来なかったことや失敗を人のせいにし、償うてくださいとひつこく言って、相手を怒らせて  自分の大切な友達をドンドンなくすのです・・・
    そして 結末は 人間が仕掛けたねずみ取りに捕まるのですが・・・
    ツェねずみから私たちに伝えたかったことそれを読者が自分の立場立場で読み取らなくてはならないのです
    絵本は大切にします!

    そしてまた 人間とは?   彼はどの作品にもに込めています
    凄く凝縮した37年の生涯ですが、すばらしいです!

    石井さんの絵は迫力満点です  引き込まれました
    子供たちにも 読み聞かせしてあげたい絵本です!

    投稿日:2012/03/08

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  • なさけないねずみの末路

    石井聖岳さんの描くツェねずみの卑屈さが、この絵本の一番の見どころであり、物語を言いつくしていると思います。
    いったいどうして、自分に起こったことを、こんなに人に責任転嫁できるのでしょう。
    嫌われて当然、自分で自分の首をしめても仕方がないと当然と思えてしまいます。
    気づいたときには遅い、ツェねずみの末路が待っていました。
    これを他人事と思わず、内省できる人は幸せです。

    投稿日:2022/11/15

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  • 鼠よりも蟻の大群の方が強いだなんて。笑

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子3歳、男の子0歳

    しばらく頭の中から「まどうて下さい、まどっておくれ」が離れません。漢字で書けばわかりますが、平仮名だとあまり馴染みのない表現ですよね。ツェねずみよ、逆恨みにも程があるよ。然るべき結末。非常に面白いお話です。

    投稿日:2014/12/11

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  • 教訓が含まれています

    コミカルなイラストで描かれていますが、
    内容はなかなか現実的です・・・。

    表紙のネズミの、ひねくれたような表情をみた瞬間に、
    「きっとどうしようもないネズミなんだろうな」
    と思いましたが、
    まさにその通りでした。

    でも人間でも、実際にこういう人っているんですよね・・・。

    ツェねずみの最後は、さすがに気の毒でしたが
    自分もこうならないようにしなければ、と思いました。

    宮沢賢治作品にしては珍しく、
    教訓を汲み取りやすい絵本でした。

    投稿日:2014/07/03

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  • 感謝知らずのネズミがね…

    石井聖岳さんが
    めちゃめちゃツボな本に挿絵をつけてらっしゃいました。
    宮沢賢治のなかでもイケズな作品ですが、かなり好きなんですw

    いやんなネズミが最終的にちゃんとひどい目にあうんですよ〜
    という
    オトナの本でいうとスティーブン・キングの「ミザリー」みたいな展開になるこの本
    (アレ?ちょっと違う?ワタシのなかではわりと類友な話です)
    あんまりかわいらしく描かれちゃうとねぇ…
    ツェねずみが不憫になっちゃうじゃないですか…
    ということで
    石井さんの挿絵は
    ふてぶてしいとことがとってもナイスw
    手描きの「まどうて」山盛りなのがめっちゃコワくて
    ちょっとしたホラーでもあります★

    わっしわっしとダイナミックに描かれた絵のなかでも
    ワタシのお気に入りはねずみ取りです。
    スッキリさせてくれる役割だから、だけではなくw
    表情の変化がハッキリしていて
    そりゃ、こんだけされたら怒って鍵も外れるわな、というのが
    絵を見てるだけでもよくわかります(^^;)

    最後のクライマックスからの絵も
    盛り上がりますよ〜!

    宮沢賢治作品の中では、どちらかというとマイナーですが
    昔話的でわかりやすい内容でもありますので
    集団の読み聞かせにもいいかもしれませんね。
    お試しあれ!

    投稿日:2014/07/01

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  • 性格が悪いねずみ!

    「ツェ」という名前のねずみのお話です。
    「ツェ」だなんて、変な名前だなと思ったのですが、なるほど、このねずみの名前って、
    物事がうまくいかなかった時などについついやってしまう舌打ちの音「ちぇっ」から
    とったんだなということが、読み終えるとわかります。
    「ちぇっ」を宮沢賢治が表現すると「ツェ」になるんでしょうね。

    とにかく、このツェねずみの性格が悪いことにはびっくりさせられます。
    自分に起こった悪いことや嫌なことは、全部誰かのせいにするんです。

    そんなヤツの行く末は・・・ある意味、期待通りの結末になっています。
    「まどうて下さい、まどうて下さい」が口癖のツェねずみでしたが、
    さすがに最後はこの口癖は出ませんでしたね。

    ねずみが、柱やバケツと普通に会話しているシーンでは、なぜか違和感を感じずに
    すんなりと受け入れることが出来ました。、小さな生き物たちは、もしかしたら
    そうやって物とだって会話を交わしているのかもしれないという発想や想像は、
    きっと宮沢賢治の世界観なんだろうなと思います。

    結末が気になる終わり方ですので、「その後」の続きを考えてみたら
    面白いかもしれません。そういう余韻を残した終わり方もまた良かったです。

    投稿日:2012/05/08

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  • 責任転嫁

    「まどうておくれ」という耳慣れない言葉により強く物語を印象付けられました。
    責任転嫁をし続けるツェねずみは一度として晴れやかな表情を見せませんでした。
    でも このしぶとそうなツェねずみ、最後はぎりぎり下男の手から逃れて、
    改悛することもなく相変わらず「まどうておくれ」と
    言っているのではないかと思ってしまいました。

    投稿日:2010/05/14

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  • 性格悪すぎのツェねずみ!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    このお話の“ツェねずみ”は本当に心のねじ曲がった責任転嫁だらけの嫌な奴で、
    似たような有名キャラクター、例えば『ドラえもん』のスネ夫君とか、『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男より、性格がひどくありませんか?
    ねずみ顔の似たようなキャラクターをつい連想してしまいました(*^_^*)

    そして、有機物(生き物)と無機物(もの)とが同じ土俵になって言葉を通わしている。そんなことを想像して描いていた宮沢賢治の感性に驚きました。

    石井聖岳さんのいやらしい感じのツェねずみがすごく感じが出ていました。

    投稿日:2011/10/16

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  • まどっておくれ。

    恥ずかしながら、今まで宮沢賢治の作品をあまり読んだことがありませんでした。それは、言葉が今と同じ口語ではないし、大概の場合、登場人物の名前が不思議なカタカナ名で覚えられないからです。ところが、そんなイメージの賢治の作品の中で、この話は言葉もとても分かり易くて、子どもにも十分に分かってもらえると思いました。

    ツェねずみみたいな性格の人って、実際いますよね。全てが自分中心で、すぐに被害者面する人... そんな人を揶揄した話なのでしょうか。「まどっておくれ」という言葉は初めて耳にしましたが、こんなことを言えてしまう性格がすごすぎます。そりゃみんな避けますよね。賢治が実際体験した話なのでしょうか。

    すっと心の中に入って来るので、賢治の作品を子供に触れさせるための読み聞かせにお勧めの1冊です。

    投稿日:2014/06/22

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