長生きするゾウガメにとって、2、3年で死んでしまうヒワという存在は、今この時にしか一緒で居られない存在です。
でも、とても大切な存在だということを痛感しました。
それほど行動範囲の広いわけではないゾウガメには、知らない世界があることもよく分かります。
そんなゾウガメにとって、「ゾウ」という自分と似たような存在が気になりました。
そこで、ゾウガメの代わりにヒワが確かめに旅立ったのです。
ゾウガメは、居なくなったヒワの存在感を痛切に感じ取ることになるのです。
今を共に生きる親しい人たちの存在が、いかに大切かということを改めて考えさせられる絵本です。
そして、今という現在がどれだけ重要ということも痛感させられます。
ヒワは自分より早く死んでしまうのでしょう。
だからこそ、今が大切なのです。
ミロコマチコさんの絵の重圧感が半端ではありません。