自分が生まれる前に死んでしまったお姉さんに寄せる思いが、素晴らしい絵で詩情豊かに表現されていて、メランコリックでありながら、不思議な幻想の世界の旅をしているような気がしました。
それは少年自身が、死というものを実感していなくて、お姉さんへの憧れが夢の中で繰り広げられるからでしょう。
死に関わる場所を訪れながら、悲しみがないことが、少年の立場なのです。
ただ、朝になってお姉さんのいなくなったベッドに、いくらかの寂寥感が残りました。
少年はこのようにして、死を学んでいくのですね。
味わい深い絵本でした。