古風な文章や、すこし残酷に感じる部分も、やはり今とは違う、独特の味わいがあるなと思いました。
更に、100年の時を経て世に出たとあれば、眠っていたお宝を目にしたような、ワクワク感を感じます。
真面目でとてもお行儀のよい猫の裏の顔。
自分が留守の間に代役を立てるほどの周到さ。
そのギャップが面白い!
こんなに勇敢で行動的なのに、失敗ばかり。
そのさらなるギャップが、ますます面白い!
それに、こんなに大きなことが起こったというのに、人間はまったく気づいていないところがまたいい。
近所のノラネコにも、そんな世界があるのかなと、想像が膨らみます。
この挿絵を描いたイラストレーターのこの作品との不思議な縁と、込められた想いにも、とても浪漫を感じました。