ぼくの語りで話は進む。
ぼくの家にはきみがやって来る。
ぼくはおじさん、きみは幼いこども。
しかし、ぼくときみの関係は何?
章が進むごとに少しずつ明かされる、
ぼくときみの関係。
きみを見つめるぼくの眼差しは、
紛れもなくぼくなのだが、
ちがうような気もした。
そして、同じように。
ぼくが見つめるきみも。
きみでないようだ。
詩とことばが泳ぎながら、
ページはどんどん進んでいく。
時に、詩もことばも
聞くことは辛く、胸も苦しく、
奥深く、海の森へ迷い込む。
でも、突然羽が生えたように。
軽やかに水面にあがり、
その煌めきを瞳に映す。
そのうち、
煌めきが、
ことばを持たずに頬を伝う。
詩のようなリズムが、
ことばを運び、書こうと言った。
すてきな本。
どうぞ開いて。