子供は、タイトルの「まほう」という言葉に惹かれたようです。
きっと、楽しくてワクワクするようなお話をイメージしたのでしょう。
でも、このお話は悲しい気持ちが大半でした。
まほうの石の力で、岩になってしまったロバのシルベスター。
家にも帰れずに、長い月日をじっと過ごします。
その間の、お父さん・お母さんの悲しみは、どんなに深かったことでしょう・・・
読んでいるだけでも、胸が苦しくなるようでした。
まほうの石によって、シルベスターはもとに戻り、ハッピーエンドとなったので、ほっとしました。
「今のところ、のぞむことがありませんでした」との一文が印象的です。
家族一緒にいられることに、なによりの幸せと満足を感じていることが伝わりましたし、私達へも「大切なことは家族」というメッセージが込められているのではないかと思いました。