4歳のなりたて息子に図書館で借りました。
子どもより特に大人にジーンとくる絵本。
そして、子どもにとっても世界を知る上で、とても良い絵本だと思います。
私は自分の忘れていた子どもの頃の、気持ちや感情を思い出しました。
そうそう、いろいろ知ることが増えれば増えるほど、
心配なことが増えていったんです。
それは、子どもらしい経験値の少なさや無知からくる必要以上の心配で、
母に「大丈夫よ、●●●だから」と説明されて、安心したものでした。
彼女の「大丈夫」は確かに、幼い頃の私にとって精神安定剤のようなものでした。
そんなことを思い出して、今の息子も同じような状況なのだなあ、
彼の子どもさ故の心配を私がもっと丁寧に向き合って
消していかなきゃと改めて感じました。
この絵本は最後のシーンにとくに泣きそうになります。
そう、病気で亡くなりそうなおじいちゃん。。
その手を握って、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」というぼく。
これも、自分と祖父のことを思い出しました。
また、イラストがこのストーリーに合っていると思いました。
明るい感じのシンプルな抑えめな絵だからこそ、
各人のそれぞれの思い出や感情を引き出すんでしょう。
とても良い絵本だと思います。
息子も真剣に聞いていました。
今の彼なりの年齢で経験値で、いろいろ感じてくれたら幸いです。