息子がたまに(いつ以来だろうかと忘れた頃に)持ってくる絵本です。どんな時に選ぶのか考えてみると、眠くて仕方ない時、静かに(読んでほしいとか)寝たいと思っている時かなと思いました。
ある日、眠くてどうしようもなく機嫌が悪くて、背を向けてふて寝する息子の背中越しに読んでやりました。気に入らなければそのうち怒るだろうと思っていましたが、静かに聞いているなと思ううちに寝息を立てて夢の国へ。
絵本の中の僕の問いかけに対して優しく答えるお母さんのやりとりは、聴く者を包み込んで、静かにゆっくりとした語り口調が心地の良い眠気を誘うようです。うれしい気持ちも明日につながっているし、嫌な気持ちで今日が終わっても、新しい明日(気持ち)が始まるのだからと諭されているようなで、大きなものに包まれてどんな時も自分を認めてくれているように感じるのかもしれません。
おそらく一番に挙げる作品ではないかもしれませんが、息子にとっても特別な絵本なんだと思います。