巣作りに必要なこぶしの枝をもらうために、毎日ねこの家に通い続けた青い小鳥は、その恩を忘れませんでした。
匂いを感じることができないねこのために、生まれ育った子どもたちと一緒に、匂いを感じることができるという薬草を求めて、遠い山まで大冒険をするのです。
なかの真実さんの素晴らしい絵に引き込まれて、小鳥たちの気持ちが心に響いてきました。
やっとの思いで手に入れた薬草で、ねこはどうなったでしょうか。
お話は意外な終わり方をします。
結果はどうあれ、ねこは小鳥たちとの交流に幸せを感じるのです。
そして小鳥たちのために、こぶしの種を育てることにしました。
それぞれの思いやりが輝いています。