過去に起こったロサンゼルス暴動をもとにつくられた絵本です。
文のなかに、人種のちがいなどから分かり合おうとしていない大人のようすが見え隠れして、子どもに見せたくない大人のもつ偏見が、あえてあらわに表現されているなあと思いました。
人間よりも先に、それまでけんかばかりしていたネコたちが仲良くなっている場面では、肌の色のちがいや貧富の差などを超えて相手を分かろうとする気持ちがどんなに大切かを知らされます。
人種問題や貧富の差は、アメリカに限らず、全世界に見られます。これを解決する第一歩が、相手を思いやり、理解しようとする気持ちをもつことであることを、この本で明確にできたと思います。