キャベツについての科学絵本かと思ったら、
キャベツ畑で繰り広げられる生き物たちを追った壮大な観察絵本でした。
1日という長いスパンで観察することは出来ませんから、
この絵本でコンパクトに把握できるところがいいですね。
リアリティのある丁寧な絵で定評のある甲斐信枝さんの絵は、
写真ほど生々しくないけれど、しっかりと真実の姿を描いてあって、
とてもいいです。
それでも、あおむし、くも、かえる等が苦手な方は少し覚悟してご覧になってください。
朝から夜まで、キャベツ畑ではこんな光景が繰り広げられているのですね。
農家の方にすれば、とんでもない厄介な光景ですが、
やはり、しっかりと知っておきたい生態系です。
食べる者、食べられる者、生き物たちのありのままの姿、
知っておきたいですね。