子どものころから大好きなお話です。
1年生への読み聞かせボランティアを始めた時、ぜひ読みたいと思って選んだのですが、今、思えば無謀でした。
梶山俊夫さんの絵に惹かれて選んだのですが、省略なしの全文ですからね、読むほうも相当大変だった覚えがあります。
聞く方も、1年生のまだ6月でしたし、こちらも未熟な読み手、よく聞いてくれたものと、後から冷や汗をかきました。
でも、ある子のおかあさんから「すごいお話を聞いたんだよ」と報告があったと聞いて、何人かには届いたかなとほっとしました。
今なら、同じ偕成社の池田龍雄さんの絵の方を選ぶでしょう。(初版は私が生まれる前!)
文章も浜田廣介自身によるリライトですし、絵もやさしいので子どもも取っ付きやすいかな?
もしゆっくり聞ける環境なら、描写も細かくしてあるこの本も一度読んでみると、味わい深いと思います。