これは絵本です。絵本としてまとめれられた「アフリカ系アメリカ人たちの記録書」でした。
歴史の中で、当時のヨーロッパの人々がアフリカ大陸に住んでいた人たちを売買し、新世界アメリカへ“奴隷”として連れてきたことは知っていました。でも、それはただの知識でした。
当時3か月かけて船で運ばれたそうです。
時代的にそこまでは仕方のないこどだと想像できます。
けれども、その時の運び方は知りませんでした。
絵を見ると、人に対してこんなことしていいの?良心は咎めなかったの?と、聞きたくなります。
この絵本を手にした人は、P6・P7を見てください!
この本の中で一番衝撃的な絵でした。これではまるで養鶏場です。
(って、養鶏場も、よく考えると鶏たちにとって、とてもひどい状態…ということですよね……)
3か月もこんな状態なんて、本当にあり得ない!って、思います。
アメリカの奴隷制度のこと、南北戦争のこと、黒人解放運動(公民権運動 含む)のことなど、
今年の高校生向け課題図書『ハーレムの闘う本屋 :ルイス・ミショーの生涯 (あすなろ書房)』を読んでから、いろいろな関連本も読みたくなりました。
もしも、2016年度の課題図書でこの『ハーレムの闘う本屋 :ルイス・ミショーの生涯 (あすなろ書房)』を選んだ子どもたちがいたら、ぜひ、本書も読んでください。
ルイス・ミショーがやっていた本屋のこと、ニューヨークにあるハーレムのこと「黒人解放運動」の根底にあるものが見えてくるのではないでしょうか?
私はこの本に出会えて、本当に人間として勉強になりました。