干支にまつわる中国の逸話です。
十二支の一番がどうしてネズミで、干支の中にどうしてネコがいないのか。
いろいろな絵本があるので、ひょっとしたら絵本ならば他の絵本の方が子どもウケするかもしれません。
この絵本の魅力は「絵」がないことです。
お話に登場する動物や背景や様々なものが甲骨文字で彩られていることです。
甲骨文字。
絵文字のようで、象形文字のようで、現在使われている漢字のルーツにあたるものでしょう。
甲骨文字が模様のようにしてあふれた絵本です。
干支の動物たち、人、魚、自然、動きを示す文字、物を形容する文字…。
その形象になにか神秘的なものを感じました。
漢字に親しむという意味からすると、素晴らしい「絵本」です。