このお話はサイのお母さんがけがをしているところからはじまります。
子どもたちに読み聞かせをしていると、けがを負わせた相手が誰なのかそれぞれが想像したことを口にします。
子どもたちのそんなことばが作者には聞こえているかのように『そうじゃないよ』と、どきどきさせながらアフリカに生きる動物たちの世界に読み手と聞き手を惹きこんでいきます。
そして、とうとうサイのお母さんがけがを負う場面では みんな息を呑んで かわいそうに!という顔になります。
お母さんのけががどうなるかどきどきしながら読み進むと、アフリカで助け合って生きていく野生動物たちの不思議な関係に気づきます。
そして読後はさわやかで、サバンナに生きる小さな動物たちのことも知りたくなる、そんな本です。