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楽しい
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投稿日:2022/04/09 |
岸田衿子さんの文章。擬態語もピカイチです。「ざざざざ どどん しゃら しゃら しゃら」海に近づく様子を音で表しています。「ざざざざ どど どどどん しゃら しゃら しゃら しゃら」
堀内誠一さんの絵も魅力たっぷりです。
次々に動物や虫たちがお弁当を持って、いかだに乗ってきます。
「いかだは ぴしゃぴしゃ すすみます」繰り返しが大好きな子どもたちにもぴったり。動物や虫の言葉遣いもユニーク。
冒険して、大好きなお弁当を食べる頁も何度見ても発見があり、楽しめます。きつねどんの、とくせいいなりが個人的には食べてみたいです。
帰りはお月さまが空に浮かび、みんなの後ろ姿もいい感じでした。
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よかったね、ヘラジカさん
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投稿日:2022/03/08 |
何事にも消極的なヘラジカさん。仲間が雪の中、スキーで遊んでいても、「寒いのが嫌い」とやってみようとはしません。「ぼくってほんとにこのままでいいのかなあ」と思ったヘラジカさんは、一生懸命考えたり、インターネットで調べたり、夜空を見上げたりしてみても、どうしていいのかわかりません。だったら「何でもやってみよう!」と心に決めました。ヘラジカさんが自分でそう決めるまで、仲間のクマやビーバーは何も言わずに、ヘラジカさんのことを見守っていたんですね。
ヨットで冒険をして嵐に打ち上げられた、小さな島で何もせずにぼーっとすることもなく、飲み水を探したり、薪を集めたり、魚を採ったり、生きる力をどんどん目覚めさせていくヘラジカさん。いっぴきのカメにも出会い、島での生活を一緒に楽しんでいく、素晴らしい毎日。
島から帰ったヘラジカさんとしっかりと抱き合うクマとビーバー。
それからもヘラジカさんはますます人生を楽しんでいくんですね。ヘラジカさんの姿にこちらも勇気をもらい、励まされました。
絵も親しみやすくて、いい感じに力が抜けて、愉しく読めました。
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安らかな満ち足りた時間
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投稿日:2022/03/06 |
オランダから始まり、世界のあちこちの国々の「寝るところ」を刺繍で描いた絵本です。
オランダのページでは、屋形船の家で波に揺られて眠るベッド。自転車や水車、チューリップのような
花なども描かれています。
ブラジルやメキシコなどの中南米の国のハンモック。
アフガニスタンの羊の毛で紡がれた絨毯の上に敷いた布団。
西アフリカのガーナでは、中庭の小屋に、水辺で編んで作った敷物を敷いてウトウト。
モロッコなどのアフリカ北部の砂漠地帯では、涼しくなった夏の夜、屋上で風に吹かれて、星を眺めながら
眠る。
豊かな森の広がるカナダやアメリカでは、楓やクルミ、オークなどのとても硬い、丈夫な木で作ったベッドで眠る。
そして日本では、畳に布団を敷いて眠る。お日さまに干してふっくらと膨らむお布団の気持ち良さ。
刺繍で世界旅行ができました。色とりどりの作品は温かく、子どもたちの安らかな時間を見守っているようです。
世界の子どもたちが安心した、満ち足りた眠りにつけるようにと、強く願っています。
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壮大な物語
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投稿日:2022/02/20 |
上橋菜穂子さんの文章は、まるで物語の世界にいるような気持ちにさせてくれ、長さを感じずに、面白く読み進めました。
壮大なファンタジーを読み終えてから、影山徹さんの表紙の絵を見ると、主人公ヴァンの人生が心に蘇ります。
書き上げるまでには、三年かかったこと。トナカイ遊牧民について、国立民族博物館の教授のご助言や、医師である従兄弟の力添えがあったこと。『破壊する創造者』という生物進化論に関する本などとの出会いなど、多くの本や人々に支えられて完成されたことを、あとがきから知りました。
物語の最後は、じわーっと温かいものが心に流れてきて、満足した終わり方でした。
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ほのぼの
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投稿日:2022/02/17 |
表紙からじっくりと馬場のぼるさんの絵を楽しめます。扉絵は車座の動物たち。もう60年近く前の絵なんですね。
シンプルなこがようこさんの文章が絵とマッチしていて、くまごろうとちゅうたと一緒に遊べます。動物たちの家もそれぞれ違いがあり、また絵をじっくりと眺めます。
どことなくユーモラスな動物たち。かくれんぼしたり、へんてこトンネルで遊んだり。間違い探しや仲間探し、迷路もあり、幼児が好きなもの満載ですね。
あー楽しかった。
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ピーター.H.レイノルズさんの絵
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投稿日:2022/02/17 |
ユニセフの冊子に紹介されていた絵本。
今はモデルとして活躍するジョージーさん。アフリカ生まれの彼女もこの絵本の女の子のように、1日がかりで水を汲みに行った経験があるそうだ。
木陰で休み、木の実をかじり、また歩き、行列にかあさんが並んでいる間、友達と遊ぶ。水の音を聞きながら、楽しい時間が過ぎていく。
絵本を読んでいて、この箇所で少しほっとする。
泥の混じった川の水を入れたつぼを頭の上に載せ、のどをからからにしながら、やっと家に着く。それからも洗濯をしたり、ご飯の用意をして、やっと水が飲める。
どうして水はにごってるの?どうしてうちには水がないの?
今でも6人に1人が、きれいな水を手に入れることができないでいるという。
水の大切さをよくわかっているジョージーは、今、アフリカで井戸を作る運動をしているそうだ。
まずは知ることがはじめの一歩。
ピーター.H.レイノルズさんの躍動感のある絵、さくまゆみこさんの無駄のない、淡々とした翻訳が
アフリカの生活を想像しやすくしてくれた。
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松岡享子さん
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投稿日:2022/02/17 |
この作品も先日亡くなった松岡享子さんの訳なんですね。
表紙のくまくんを見つめるおかあさんの柔らかな表情。
おはなしは、4つ。はじめてよむどうわ。センダックの絵も生き生きとおはなしを伝えてくれます。中でも「くまくんのつきりょこう」は楽しい。
とても小さな丘の上の、とても小さな木のてっぺんに上り、「えいっ!」と飛び降り、丘をころがり、「もう月に着いたのかな」と思ったくまくん。おかあさんの対応が素敵。最後の場面。マーガレット.W.ブラウン『ぼくにげちゃうよ』を思い出しました。
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雪の降る日に
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投稿日:2022/01/06 |
グランマ.モーゼスさんの絵なので、図書館で借りて読みました。絵本を読んでいる今日は、東京でも雪。屋根や木々にはうっすらと雪が積もり始めました。クリスマスは過ぎてしまったけど、こんな日にサンタクロースはやってくるんだろうな。
このお話でムーア博士の愛児の生命は救われたのですね。外は寒いけど、この絵本に力をもらって、今年もみんな健やかにクリスマスを迎えられますように。
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ケーキのいいにおいがしてきそう
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投稿日:2021/12/16 |
焼きたてケーキがなんとも美味しそう。おじいさんの表情が味わい深い。
「はんぶん のこしときな おばあさんのだから」「もちろん もちろん」「ぱくぱく はんぶん」と繰り返しの言葉が出てきて、小さい子も楽しめそう。目がまんまるになったおばあさんの絵。びっくりしている様子が、リアルに伝わってくる。
おじいさん、動物たちや虫たちの表情の変化も、思わず見入ってしまう。ラストのページでハッピーエンド。みんなよかったね。
ケーキは「ぱくぱく ぜんぶ」食べたけれども、おじいさんのくれたピンクのバラはテーブルの上。ロマンティックだなぁ。満足そうなおばあさんとおじいさん。お似合いのふたりだなぁ?
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心がポカポカ
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投稿日:2021/10/31 |
時間がゆったりと流れていて、さくら村の人達が温かくて、包容力のある作品だなと思いました。
朽木祥さんの『引き出しの中の家』や『オン・ザ・ライン』などは読んだことがありました。
今回の作品は、人間関係に疲れてしまったり、自然の中でのんびり過ごしたいなと感じている時の、大人の心の再生にも大いに力になってくれました。
お話の頁の前にさくら村の地図が描いてあります。地図を時々見返しながら、さくら村で一緒に過ごしているような気持ちになってきます。この村ではどこのうちでも子どもが生まれたら、桜の苗木を一本、植える約束があるそうです。
小学校三年生のハナちゃん、五年生のお兄ちゃんタロウくん。ハナちゃんの同級生のサッちゃん、双子のヨリトモくんとキヨモリくん。サッちゃんの弟の一年生のケンちゃん達の春夏秋冬のさくら村での日々の出来事。
お話はいくつかあり、最初のお話は、タロウくんの自転車用の前かごに入れてあったヘルメットの中で、キセキレイの巣が作られたお話。たまごからヒナ。そして親鳥の後を追って青い空に飛び去るまでを見守る子ども達や先生。
犬と暮らすカワセミじいちゃんやホタルやトウモロコシ畑での事件。パン屋さんのパーティで村は大盛り上がり。そして最後のお話は、さくらがもう一本。
大社玲子さんの絵もやわらかく、生き生きとしていて、ワクワクしますよ。
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