よちよち歩きのヨッチーは、食いしん坊のあらいぐま。
まぁるい体の太っちょさん!
今日もなかよしのカモのエミリーと、池で泳いだり、食べ物を探したり。
そんなある日、エミリーがたまごを産みました。
たまごを温めていないといけないので、泳ぎにもいけないし、食べ物を探すこともできません。
そんなエミリーのために、ヨッチーががんばります!
毎日エミリーのもとまで食べ物を運び、彼女が泳ぎに行っている間には代わりにたまごを温め、たまごを狙う敵にも勇敢に立ち向かいます。
エミリーの子どもたちは、無事にたまごからかえることができるのでしょうか?
やわらかさや温かさまで伝わってくるような、やさしいタッチで描かれる、ヨッチーとエミリー親子の一年。
移り変わる四季のうち、ヨッチーとエミリー親子の友情がほほ笑ましい季節もあれば、少し悲しい季節もあって…
ヨッチーたちのことを、物語が終わったあとももっと見守っていたくなる、そんな愛おしさに溢れた作品です。
一番のみどころはやっぱり、ヨッチーの愛らしさ!
食べ物を探してごみばこの中をのぞきこむ姿や、泳ぎに行くエミリーを見送って手を振る様子など、ヨッチーのそのぷくぷくでまんまるな体をいっぱいに使った仕草が、たまらなくキュートです。
愛嬌満点なヨッチーの日常、どんな人にもおすすめできる可愛らしい一冊です
(堀井拓馬 小説家)
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