町の商店街をなわばりにしている猫がいます。魚屋さんとは顔なじみです。あるとき電気屋さんのテレビから天気予報が聞こえてきました。「今日の天気はあなたの町だけ晴れのち『さんま』…」。商売ができなくなると困った魚屋さんは、猫に助けを求めました。猫は泥棒の親分です。町中から仲間の猫を集めました――。第18回えほん大賞ストーリー部門大賞受賞作品。
おかしくって子どもたちと繰り返し読んだ
『はれときどきぶた』を思い出しました。
こちらは「はれのちさんま ところによりさば」って!
さんまが降ったら商売あがったりのさかなやさんへの恩返し
おやぶんの作戦は仲間を集めて…
おやぶん以下どろぼうなかまの目つきの悪さが
逆に魅力的です。
おやぶんの大空のように開けた口に
さんまが次々吸い込まれる頁は迫力満点。
「ぬすんでいっていいかい」と了承を得るおやぶんも律儀だけれど
「いっぴきならぬすんでいっていいよ」と答えるさかなやさんがたまらない。
最後の「はくさいがふらなきゃいいけどね」も
落語のおちみたいで「うまい!座布団1枚!」 (白井音子さん 60代・その他の方 )
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