聖路加国際病院の顧問で小児科医の細谷亮太さんが、「体のこと、病気のことを小さな子どもにも知ってもらいたい」という思いで描いた「からだ だから すごい!」シリーズ。
本作『はなみずじゅるじゅる せきごほごほ』は、風邪に関する絵本です。
風邪をひいたらどんな症状が出るのか? という解説ばかりでなく、みんなの体には「ちからマン」がいて、自分で病気を治す力、元気になる力を持っている、ということも、わかりやすく描かれています。
「だいじょうぶ だいじょうぶ。
ぼくたち ちからマンが いる。
ウイルスを おいだそうと がんばってる!
じゅるじゅるも ごほごほも、ねつが でるのも、
みーんな、ちからマンが がんばってる しょうこさ」
さらに、「どうしたら、ちからマンを応援できるのか」というところまで、わかりやすい文章と丁寧な絵で描かれているので、鼻をかむのを嫌がる子、帰宅後に「うがい手洗い」をしない子、食べ物の好き嫌いをしてしまう子には効果てきめん!かもしれません。
病気になったとき、体の中で何が起こっているのかわからなければ、不安になるばかりです。このシリーズから学べる体に関する様々なことは、体が辛いときの支えになるばかりでなく、「予防」を心掛ける上でも大切な指針となることでしょう。
(洪愛舜 編集者・ライター)
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