想像してみてくださいね。
「ねんねのおと」って、どんな音なのでしょう。
森にすむエゾリスのみんとちゃんがベッドに入ります。
ねんねの時間です。
「おやすみなさい」
すると……
スースー ガオーン グー ククク
これはぬいぐるみのくまちゃんの「ねんねのおと」。
いったいどんな夢を見ているのでしょうね。
今度はスリッパ、テーブルの上のえほん、いすの「おと」まで聞こえてきます。いすの上で一緒にねむっていたひざかけの「ねんねのおと」は……
スヤスヤ ムニョムニョ スー フワンフワン
ああ、なんてひざかけらしくて、柔らかい響きなのでしょう。
気がつけば、みんとちゃんのお部屋のみんなは、すっかりすやすや眠っていて、色々なおとが聞こえてきます。昼間のことを思い出しているのかな、それとも夢も見ないほどぐっすり眠っているのかな。みんとちゃんもそろそろ寝ましょうね。
みんとちゃんの「ねんねのおと」は……?
自分の身のまわりの子たちは、どんな「ねんねのおと」を立てるのでしょう。想像するだけで愛おしくなっちゃいます。音で楽しむねんねの時間。なんだかちょっと新しいですよね。ママの優しい声でよんでもらいたい絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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