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おねえちゃんは天使

おねえちゃんは天使

  • 絵本
作: ウルフ・スタルク
絵: アンナ・ヘグルンド
訳: 菱木 晃子
出版社: ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!

税込価格: ¥1,650

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作品情報

発行日: 1997年
ISBN: 9784593503773

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「ぼく」がほしかった金髪のかつらは

ウルフ・スタルクの絵本は、
「死」をテーマにしているものが多いですが、
読んでいくと主人公たちが結構前向きで、
読み終えたとき、なんだか重たいものを脱いだ時のような爽快感があります。

個人的には「おじいちゃんの口笛」「パパがうちゅうをみせてくれた」「おにいちゃんといっしょ」が好きです。
でも、今回この「おねえちゃんは天使」を読んで、これもいい!と、惚れちゃいました。

最初、なんで「ぼく」が金髪のかつらを欲しがったのか、すぐ気がつきませんでしたが、ぼくの想いは常に「おねえちゃん」にあったんですね。
想像していた「おねんちゃん」の姿になることで、ぼくはお姉ちゃんに「世界」を見せてあげようとする。
「ぼく」って、どちらかというと、どこにでもいるちょっとやんちゃな男の子なんです。
だから、周りのみんなには「ぼく」の真意が見えない。読み手のこちらにはちゃんと伝わるのに、近くにいるお母さんとか友達には伝わらない。それが少しかわいそうでした。
でも、「ぼく」のおかげで「おねえちゃん」はこの世に未練なく転生できるんでしょうね。
アンナ・へグルんどのイラストも、ウルフ・スタングのお話のイメージに合っていて、素敵でした。

読んであげるなら、小学校の中学年くらいからがいいかな。
また、こういう言い方をしては、
当事者の方につらいかもしれませんが、
兄弟姉妹を亡くされた・身近な友達を亡くされた子どもたちにも読んであげたら、傷ついた心が癒されそうな気がします。
(てんぐざるさん 40代・ママ 女の子14歳、女の子9歳)

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