「すてき」
授業中に隣の席の女の子が、ぼくを見てつぶやいた。 え、それってぼくのこと? ぼくがステキってこと? ぼくが、ステキだって?
すごく変な気分。ぼくのことを好きなわけでもないみたいだし。 でもよく見たら、ぼくってけっこうステキかも。 ステキって、なんだろう? どういうことだろう? よくわからないけど、いい言葉だってことはわかる。 うん、今日もいい朝だ。ぼくは……。
「すてき」の一言で気持ちを大きく揺さぶられる男の子。とまどいながらも、ステキの意味を必死に考え、前向きに捉え、いつの間にかステキな自分のことを好きにもなって。まだ思春期が来る前の、子どもらしい心の中の葛藤をユーモラスに愛らしく描き出すこの絵本は韓国から。
不器用ながら、でも大事な事に気づくことができたその瞬間。彼に見えている世界も少し広がったのかな。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
授業中、隣の席の女子が「すてき」と、つぶやいた。え、それって、ぼくのこと⁉︎ 言われてみれば、ぼくってけっこうステキかも? でも、ステキって、どういうことだろう……? 思春期一歩手前の男子の気持ちを生き生きと描く。
勘違いから突然意識しちゃってわ〜っと浮足立った感じになり、そして勘違いだと知っちゃって恥ずかしくてわ〜っとなる感じ…身に覚えのある人も多いのではないでしょうか。
もう数十年前のこととなる大人世代はふふっとなり、一方でまだそういう感覚を知らない未就学児に読んだら純粋に面白がっていました。さて、小学校高学年〜中高生が読んだら一体どんな感想を持つのかしら。。気になります! (たちばなさん 30代・ママ 女の子5歳)
|