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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

この まちの どこかに

この まちの どこかに

  • 絵本
作: シドニー・スミス
訳: せな あいこ
出版社: 評論社 評論社の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2021年01月28日
ISBN: 9784566080676

279mm×181mm 40ページ

この作品が含まれるテーマ

みどころ

この大都会に降り立ったのは、小さな子ども一人。知らない顔ばかりの中、大きな音や騒がしい人の声。きみはどんな気持ちでいるだろう。どうすればいいのか、わからなくなるよね。

でも、きっと大丈夫。そういう時は裏通りを通って、クワの木の下に隠れたり、暖かい蒸気が噴き出るダクトの下で、昼寝をするといいよ。公園に女の子がすわっていれば、ひざにのせてもらえるかもしれないよ。

吹雪で凍てつく街の中、その子が切なる思いで呼びかけているのは、行方不明になってしまった猫。状況を理解し、読者の誰もが胸をしめつけられる思いをする頃、全てをぎゅっと抱きとめてくれたのは……。

主人公の心情を表わすような景色の切り取り方。寒さが厳しくなっていく風景。道をたどりながら、見えてくる物語。悲しいけれど、あたたかい。まるで一本の映画を観ているような感覚になってくるのは、多くを語らないからなのか。シドニー・スミスが、初めて絵と文章の両方を手がけたというこの作品。美しい装丁も含め、自分だけの絵本として持っておきたくなる1冊です。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

出版社からの紹介

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ベストレビュー

絵を読む

『SMALL IN THE CITY』が原題。
表紙の男の子の物憂げな瞳がずっと気になっていたので、
手に取りました。
まずは、ただ、読んでみてください。
乗り物?
ああ、バスね。
下車して、町を歩いて。
語られる文章は、この男の子へ向けてのものでしょうか。
町の中の喧騒、あ、雪が降ってきた。
文章への違和感は、やがて、真相の気づきとなります。
男の子の行動が徐々に絵で明らかになります。
そして、なるほど、そうだったのか!
「LOST」の文字と、猫の絵。
大丈夫、という言葉は、ラストのシーンだからこそ、リアルです。
小学生くらいから、しっかりと絵を読んで感じてほしい作品です。
(レイラさん 50代・ママ )

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