あのね、 おとうとがうまれるんだって! でも、うまれるまで、すごーく時間がかかるみたい。
パパが言うには、おとうとはまだ小さな小さな種みたいものなんだって。それが、まめつぶくらいになって、ぶどうくらいの大きさになって、そうやって少しずつ大きくなって、今はアボカドくらい。
……アボカド? アボカドってよくわかんない。
ママのお腹の中にいるのは、これから生まれてくる新しい命。その大きさを果物や野菜でたとえていきます。カボチャのおとうとを見ながら、ハロウィンに一緒に行くのを楽しみにし、スイカのおとうとを見ながら、お風呂の心配をして。そうやって具体的に想像しながら、まだ見ぬおとうとへの愛情が少しずつ育まれていきます。
お姉ちゃんになるとまどいや不安が、楽しみや喜びへと変わっていくためには、こんな風に時間がかかるものなのかもしれませんよね。かわいい赤ちゃんに出会えた時の嬉しそうな顔といったら! 誰もが大切に思われて生まれてきたことが伝わってくるこの絵本、新しい家族が増える時におすすめの一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
生まれてくる命を果物や野菜にたとえながら、お姉ちゃんになる不安と喜びを描いた絵本。
−パパがいうには、おとうとは まだ ちいさな ちいさな たねみたいな ものなんだって。− −いま、おとうとは ちいさい かぼちゃくらい。ハロウィンのときは、いっしょにパーティーにいくんだ。−
新しい命のいとおしさが伝わるとともに、だれもが大切に思われて生まれてきたと感じられる絵本です。
タイトルが気になり、手に取りました。
お母さんのお腹の中でまだたねくらい小さいときから、弟が生まれることを楽しみにしている男の子のお話。
今はまめくらい?レモンくらい?と想像するところがかわいくて微笑ましいです。
ラストにうれしいサプライズもあって最高!
もうすぐお兄ちゃん、お姉ちゃんになる子に読んであげたいです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子14歳)
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