ラテールとアースセイバー 絶滅危惧種が教えてくれること(フレーベル館)
今日から君も、アースセイバーになろう!
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絵本紹介
2024.04.16
ねこやウサギ、ぞうにカエル……彼らはおはなしの世界に誘ってくれる、子どもたちの大切なお友だちです。個性豊かな動物たちが繰り広げるおはなしは、共感もしやすく、想像の世界を豊かに広げてくれることでしょう。
カラフルでチャーミングなねこが勢ぞろいする『ねこひげ ぴぴん』や、数え歌とともに動物が登場する『ジョニーのかぞえうた』は、次々と現れる動物たちに目が釘づけ。『すごい!ミミックメーカー 生き物をヒントに 世界を変えた発明家たち』など、動物たちをめぐるノンフィクションや英語絵本も、絵本からのステップとして読みやすいはず。
ウサギとキツネ、カエルが登場する『はるのおくりもの』、ゾウとねずみの『きみとぼく』は、見た目もまったく違う動物たちがお互いを思いやる心を教えてくれます。自分の性格に似たねこに惹かれる『こっちにおいでよ、ちびトラ』、自分にしかできないことを探すねずみの旅『ぼくはここにいるよ!』では、自分に重ねて読むことができるかも。
大好きな動物が登場するおはなしは、絶対に外さない絵本選びの鉄板です。さあ、たくさんの動物たちと、物語の世界へ参りましょう。
出版社からの内容紹介
22匹のねこちゃんがおどったり、さんぽにいったり、ゆめみたり。
オランダの人気絵本作家ミース・ファン・ハウトがクレヨンで描くカラフルな ねこたちの
動きや表情に思わず笑顔になります。
みんなでゴロニャーゴ! さあ、いっしょにあそぼーにゃ!
魚の絵で日常の気持ちや感情を表現した『どんなきもち?』に続く こころ絵本 第3弾!
この書籍を作った人
1962年オランダ南部のハペルトに生まれる。幼いころから父親がたくさんお話を聞かせてくれるという環境で育ち、自身も読書が大好きなだけではなく、絵を描くことに夢中になった。高校卒業後、デッサン、テキスタイル・アート、グラフィックデザインなどを学び、その後フリーのイラストレーター、デザイナーとして活躍する。本書および姉妹本の『ともだちになろう』(西村書店)は、子どもたちの感情に寄り添った新しい試みによる表現で、各国で高い評価を得ている。現在はオランダ北部にある小さな町ティナールロで夫と3人の子どもたちと暮らす。
この書籍を作った人
1978年神奈川県生まれ。東京学芸大学大学院修了。第37回日本児童文学者協会新人賞受賞。作品には絵本『おむすびにんじゃのおむすび ぽん』『おむすびにんじゃのおいしいごはん』(リーブル)、訳書に『ともだちになろう』『どんなきもち?』(西村書店)など。絵本や児童書を読み、味わうところから、さらに、それぞれが絵や詩や物語などの創作表現を楽しむことにつなげる「読み遊び」のワークショップ活動も大切にしている。
出版社からの内容紹介
大きいと小さい。重いと軽い…ぜんぜんちがう二人だったけど、なかよしのぞうとねずみ。
でも、ある日ねずみのぼくが、ずるいことをしてしまい…、ぞうはどこかへ行ってしまう……。
そのとき、ねずみがとった行動は?
この書籍を作った人
1978年大阪府生まれ。金沢美術工芸大学日本画専攻卒業。20歳の時にボローニャ国際絵本原画展を見て、独学で絵本を作りはじめる。絵本「サルくんとお月さま」で絵本作家としてデビューしたのち、フランスの出版社Le petit lezard社より絵本「CACHE CACHE」をはじめ、日本だけでなくフランスやイタリアなどで数々の絵本を出版。以降絵本の世界にとどまらず、テレビ、雑誌、企業広告、商品パッケージ、店舗デザインなどあらゆるメディアで活躍の場を広げる。今後の活躍が最も期待されつつある、日本人絵本作家の1人。読んだ人が絵本の世界に入り込め、登場人物の想いや言葉が空間に浮かんでくるような絵本作りを心がけ、たとえ言葉が通じなくても、子どもから大人まで世界中の人びとに想いと感動が伝わるような絵本作りを目指している。
出版社からの内容紹介
こねこをもらいにいった
わたしがえらんだのは、
つめをだして、
シャーッとおこったこえをだす、
こねこ。
このこにきめたのは、
わたしとにてるっておもったから。
なかよくなれるかな……?
女の子が、自分の心を見つめながら、
こねことの距離を
すこしずつちぢめていく
ようすを描く、
心あたたまる絵本。
この書籍を作った人
翻訳家、エッセイスト。クリス・リデルが 挿絵を描いた『中世の城日誌』(岩波書店刊)で、第51回産経児童出版文化賞JR賞を受賞。『ピーターラビットのクリスマス 25の物語のアドベント』(文化出版局刊)、『ビアトリクス・ポターの物語 キノコの研究からピーターラビットの世界へ』(西村書店刊)、『STAMP BOOKS ぼくだけのぶちまけ日記』(岩波書店刊)、『本おじさんのまちかど図書館』(フレーベル館刊)、『ヤーガの走る家』(小学館刊)、『せんそうがやってきた日』(鈴木出版刊)など翻訳本多数。紙芝居文化の会運営委員、JBBY(日本国際児童図書評議会)会員、やまねこ翻訳クラブ会員。
みどころ
「どこに いけば ゆきが あるの?」
雪を見たことのないカエルが、ウサギとキツネに問いかけます。ウサギとキツネは冬にならないと雪は降らないのだと言います。一度でいいから雪が見たいというカエルですが、冬は寒くて苦手なのです。
「じゃあ つぎの ふゆまで いっしょに まとうよ」
みんなで待てば大丈夫だと、3びきは毎日一緒に遊ぶようになりました。やがて秋になり嵐がやってくると、怖がるカエルにウサギとキツネはそっと寄りそい、なんとか願いをかなえてあげようとします。ところが、本格的に寒い冬がやってきた頃、とうとうカエルくんは動けなくなってしまい……。
一つ一つ丁寧に描かれた花や木を背景に描かれる、カエルとウサギとキツネの優しい物語。動かなくなってしまったカエルくんを悲しみ、土に埋め、お花をたむけるウサギとキツネ。そんな3びきに、驚きの贈りものを届けたのは春の風。
「ふあーー。よく ねたー!」
カエルくんが本物の雪を見られるまで、いつまでも3びき一緒に仲良く過ごしてね。
この書籍を作った人
広島県生まれ、東京都在住。イラストレーター。植物のイラストを多く描き、企業カレンダーや園芸関連の雑誌・書籍などにイラストを寄稿している。あとさき塾で絵本について学び、本書がはじめての絵本作品となる。
出版社からの内容紹介
【あらすじ】
前からも後ろからも読める、ホラーでユニークな回文絵本が誕生!
つるが、舞踏会の招待状を書きました。さて、夜がきて……。
あやしげなトマトの城に招待されたお客さんたち。
みんな楽しそうにワルツを踊っているけれど、あれあれ? なにか変じゃない?
よく見たら、いろんな場面でうろついている赤い影。これは一体?
と思っていたら、驚愕のトマトが現れた! そして、だんだんと減っていくお客さん。
最後に残ったのはつるだけ。もしかして……!?
この書籍を作った人
山口県生まれ。詩人、絵本作家。詩情あふれる独自の視点で多彩な作品を創作。言葉遊びの達人でもある。詩のボクシング全国チャンピオン。サンリオ詩とメルヘン特別賞などを受賞。絵本『ひだまり』(光村教育図書)で産経児童出版文化賞産経新聞社賞、『みどりのほし』(童心社)で児童ペン賞絵本賞を受賞。詩集、絵本、翻訳、作詞など作品多数。
この書籍を作った人
1973年山口県宇部市生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。絵画・イラストから立体まで、幅広く制作活動を行っている。絵本に『まちぼうけの生態学』(遠藤知二・文/福音館書店)、挿画に『ぼくたちに翼があったころ―コルチャック先生と107人の子どもたち』(タミ・シェブ=トヴ・作/福音館書店)などがある。
みどころ
自分のことをぼんやりしている、というねずみ。
なにをやるにも遅くて、やりたいこともよくわかりません。
ある日素敵な絵を見たら、絵が描きたい!と思ったので描いてみます。
でも自分よりも上手に絵を描く人がたくさんいることを知り、描くのをやめてしまいます。
つぎに素敵な物語を読んで、ぼくも書いてみよう!と思います。
でも素敵な物語ももうたくさんあると考えて、書くのをやめてしまうのです。
やることがなくなってしまったねずみは、自分の居場所を求めて旅に出ます。
そこでねずみが出会ったのは……?
なにかやり始めてみた時に、もっと上手な人がたくさんいるのを知って、やる気がなくなってしまう、
そんなねずみの気持ち、よく分かります。
でもそれでも旅に出て居場所を追い求めるねずみは、いつだって一生懸命。
それはねずみの目を見ていると伝わってくるのです。
「おーい ぼくはここにいるよ!」
自分の居場所はどこにあるのか。自分は自分しかいないという存在の大切さについて。
ふと立ち止まってしまった時にも、優しく背中を押してくれるような一冊です。
出版社からの内容紹介
のんびりとひとり暮らしをしていたジョニーのところへ、ネズミ、猫、犬、カメ、サル…と、
次々にお客がやってきます。 部屋がいっぱいになって困ったジョニーは、
こんどは数を逆さに数えます。ゆかいな数え唄絵本。
この書籍を作った人
1928年アメリカ ニューヨーク生まれ。アート・スチューデンツ・リーグに学ぶ。『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房)でコールデコット賞を受賞、その他『まよなかのだいどころ』『まどのそとのそのまたむこう』(冨山房)、『ロージーちゃんのひみつ』(偕成社)、『そんなときなんていう?』(岩波書店刊)、『くつがあったらなにをする?』(福音館書店刊)、『ミリー』(ほるぷ出版)他多数の作品がある。国際アンデルセン賞、ローラ・インガルス・ワイルダー賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞などを受賞。
この書籍を作った人
〈1932年-〉群馬県生まれ。青山学院大学名誉教授。児童文学評論、創作、翻訳など、幅広く活躍。おもな訳書に『アーサー・ランサム全集』(岩波書店)、評論に『世界児童文学案内』(理論社)、創作に『たけのこくん』(大日本図書)などがある。
出版社からの内容紹介
広い森の中なかよく暮らす2ひきのうさぎ。たのしく遊んでいるときでも、ときおりとても悲しそうな顔をして何か考え込むくろいうさぎ。くろいうさぎにはある想いがあったのです。愛する人とずっと一緒にいたいと願う、うさぎたちのやさしい愛のおはなし。
この書籍を作った人
1912年アメリカ ニューヨーク生まれ。7歳のときにイギリスに移り住み、ロンドンのウェストミンスター美術学校、王立美術学校で学ぶ。1942年アメリカに帰り、ニューヨーカー誌での活躍をきっかけにさし絵と絵本の仕事に打ち込む。「大きな森の小さな家」「大草原の小さな家」(以上福音館書店刊)などの作品がある。1996年没。
この書籍を作った人
1935年神戸市に生まれる。神戸女学院大学英文学科、慶應義塾大学図書館学科卒業。1961年渡米。ウェスタンミシガン大学大学院で児童図書館学専攻後、ボルチモア市立イーノック・プラット公共図書館に勤務。帰国後、大阪市立中央図書館を経て、自宅で家庭文庫を開き、児童文学の翻訳、創作、研究を続ける。1974年、石井桃子氏らと共に財団法人東京子ども図書館を設立。2015年まで理事長を務めた後、同館名誉理事長。文化功労者。著書に『子どもと本』『えほんのせかい こどものせかい』創作に『なぞなぞのすきな女の子』『とこちゃんはどこ』、翻訳に『しろいうさぎとくろいうさぎ』、「うさこちゃん」・「パディントンの本」シリーズなど多数。
出版社からの内容紹介
2016年4月、熊本をおそった大地震。動物園も大きな被害をうけ、休園となってしまいます。そのとき飼育員のセイさんの頭にうかんできたのは、ある光景でした……。動物園の復活までの日々をひとりの飼育員の目をとおして描きながら、いまある命、そして未来の命を守る大切さを伝えます。「未来への記憶」シリーズ第4弾。
この書籍を作った人
1959年、東京都に生まれる。早稲田大学第一文学部英文学科卒業。オランダ、フランスでの滞在を経て、1989年『レナレナ』(ハリエット・ヴァン・レーク、2019年朔北社により復刊)で翻訳者デビュー。以降、オランダ語、英語、フランス語のすぐれた作品を翻訳する。2003年、『おじいちゃんわすれないよ』(金の星社)で、産経児童出版文化賞大賞を受賞。翻訳のみにとどまらず、オランダの文化を積極的に日本に紹介している。訳書に『フランダースの犬』(岩波書店)、『第八森の子どもたち』(福音館)他多数。紙芝居『やさしいまものバッパー』(童心社)などの創作もある。2001年、「紙芝居文化の会」の創立に加わり、海外統括委員もつとめるなど日本の文化としての紙芝居を海外に広める活動もつづけている。
みどころ
壁や天井を、自由自在に歩けるアイテムがほしい? それ、じつはヤモリが使ってます。
勝手に水が溜まる水筒があったら便利? なんと、砂漠の虫が持ってます。
世界を変えるあんなアイデア、こんな思いつき。大自然のなかに実現のヒントが!?
ヤモリの手足を分析して発明されたのは、薄いシート。手のひらサイズで、オートバイを壁に吊るすことができるほど強くくっつきますが、めくりあげれば簡単にはがせるという、便利素材です。
空中の水分を体にまとい、それを水滴にして飲むナミブ砂漠の虫からは、とあるボトルが開発。なんと、置いておくだけで自然と水が溜まるのです。
動物や植物の身体の仕組みをヒントに、社会を変えるいろいろなものを作り出す発明家たち。そんな彼らを、人はミミックメーカーと呼ぶ!
科学と発見の目を育む一冊。米国科学振興協会2022年「AAAS/SubaruベストSTEM絵本賞」受賞の科学絵本です!
自然のなかにある仕組みを活かして、あたらしい技術や製品を作り出す『バイオミミクリー』。その分野で活躍する10人のミミックメーカーにスポットライトをあてて、彼らの発明と、その誕生を助けた生き物たちのおどろくべき秘密を紹介しています。
「すばらしい仕事というものは、すべて、ミミック(まね)に始まり、クリエイティブに終わる」とは、本書を監修した竹内薫さんが巻末に記した言葉です。
その言葉のとおり、本書に登場するミミックメーカーは、生物学者に微生物学者、グラフィックデザイナーにエンジニアと、その職業はさまざま。どんな分野においても、身近な不思議をとらえるミミックメーカーの好奇心は、世界を変える原動力になるのです。
バイオミミクリーってなに? ミミックメーカーになるには? 巻末のコラムでは、身近な世界から多くを学ぶための心構えとヒントがたくさん!
本書を読んだあとではきっと、世界がまだ見ぬアイデアと発見に満ちた場所に映るはず。
この書籍を作った人
ノンフィクションの作家、教師。アメリカ・カリフォルニア州にあるSTEAM※の小学校で教える。自身の授業では、子どもたちが外へ出て、見たものをスケッチし、疑問を投げかけ、自分たちの発明品を考えだしている。だれもがミミックメーカーになれると信じている。本書が初めての著作。www.kristennordstrom.com※STEAM(スティーム):Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の頭文字を組み合わせた教育概念。
この書籍を作った人
イギリスの南ウェールズに住み、子ども向けの本にイラストをせっせと描いている。この本に取り組んでから、いつか自分でサマライ・ドローンを飛ばしてみたいと思っている。日本へ旅行して新幹線で山地に入り、カワセミやホタルを探しに行きたいとも考えている!
この書籍を作った人
1971年横浜生まれ。主な訳書に『もしもせかいがたべものでできていたら』(フレーベル館)、『スチームパンク・ストーリー』『引き算のデザイン』(ともにグラフィック社)など。
この書籍を作った人
1960年東京生まれ。猫好きサイエンス作家、理学博士。YES インターナショナルスクール校長。ZEN 大学(仮称、2025年開学予定)の教員に就任予定。主著に『99.9% は仮説』(光文社)、『宇宙のかけら』(青土社)など、訳書に『超圧縮地球生物全史』(ダイヤモンド社)など、監修書に『すごい! ミミックメーカー』(西村書店)などがある。地球環境問題や犬猫の殺処分問題などでも積極的に発言している。趣味は野鳥撮影、カポエイラ、ルービックキューブ。
文:栗田奈緒子 編集:木村春子