ハムスたんていと かいとうニャー
- 作:
- 大塚 健太
- 絵:
- 柴田 ケイコ
- 出版社:
- Gakken
絵本紹介
2025.07.25
子どもたちに「好きな動物は?」と質問したらどんな答えが返ってくるでしょうか。イヌ、ネコ、ゾウやキリン、ライオンにパンダ……たくさんの動物があがってきそうですね!動物園、動物図鑑や動画に食い入るように夢中になる動物好きのお子さん、ときには推しの動物が登場するおはなし絵本を選んでみるのはいかが?
かわいいハムスターが登場する絵本はいろいろありますが、探偵はちょっと異色。はむむむむ…怪盗ニャーからの「にゃぞにゃぞ」の挑戦をうけたハムスたんていは、難題にどう挑むのでしょう。おはなし会や読み聞かせでも盛り上がりそうです!
カエルが登場する作品は数多ありますが、個性的で枠にとらわれないキャラクター性がその魅力かもしれません。『レーナとヒキガエルの紳士』に登場するのは、奇妙でちょっと怖い、でも覗きたくなるような雰囲気をまとったカエル。イラストレーター、ジュリア・サルダによる妖しく美しい表紙絵にも魅了されます。
かわいいだけではない、深い悲しみの中で生き続けるウサギなど、動物たちのこれまで出会ったことのない姿が描かれた作品も。絵本を通して、いろいろな動物と触れ合ってくださいね。
出版社からの内容紹介
★人気絵本作家の大塚健太さんと柴田ケイコさんの、まったく新しい「めいたんていVSかいとう」絵本が誕生! ★
「にゃっははー!」「はむむむむ…」など、キャラクターたちの発するセリフはつい口に出してみたくなる可愛さ! 読み聞かせでも大盛り上がりすること間違いなしの新作絵本です。
【あらすじ】
ある日、ハムスたんていのところへ、かいとうニャーから挑戦状が届きました。
「大切な宝物はいただいた! 返してほしければにゃぞにゃぞに全問正解すること!」
ハムスたんていは、宝物を無事取り返せるのでしょうか―?
★★★全国の書店員さんたちからのコメントが続々★★★
「身悶えてしまうぐらい可愛い探偵が誕生!!」「シリーズ化が楽しみ!」など歓喜のコメントが集まってきています!
・かいとうにゃーの「にゃぞにゃぞ」がかわいくてすっかり夢中になってしまいました!(TSUTAYA 中万々店 山中由貴)
・私もジャンガリーと一緒に助手になりたい!(くまざわ書店 永山店 古川唯可)
・ハムスたんていがひまわりのたねをかじりながら考えている姿がめちゃくちゃ可愛い!!なんだこの生き物は!!笑 にゃぞにゃぞも楽しい!最高です!(文真堂書店 ビバモール本庄店 山本智子)
・ちょっといじわるでずるがしこいかいとうニャーが愛らしい!!(未来屋書店 大宮店 望月美穂)
・ハムスたんていとかいとうニャーの表情が豊かで何度見てもかわいいです。どんどんなぞなぞを考えるのが楽しくなってきて、きっとお子さんも絵本の中にいる気持ちになるでしょう。ラストの絵が美しくて胸に染み入りました。(うさぎや 矢板店 山田恵理子)
・4歳の息子に読み聞かせしたのですが2人でニャゾニャゾを考えながら会話が出来たので自分の頭で考えた事を伝える練習を自然と行う事が出来たのが、とてもありがたかったです。(ページ薬局 尼子慎太)
この書籍を作った人
埼玉県出身。絵本や紙芝居のおはなしのほかに、 脚本なども執筆している。絵本作品に「いちにちパンダ」 「よるだけパンダ」「カピバラせんせいのバスえんそく」(以上小学館)、 「おにゃけ」「でんにゃ」「虫にんじゃ」(以上パイインターナショナル)、 「フンころがさず」(角川書店)など。
この書籍を作った人
1973年、高知県生まれ。奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコース卒業。2002年より広告全般、出版物など、イラストレーターとして高知県で活動中。2009年、第10回ノート展準大賞を受賞。2016年『めがねこ』(手紙社)で絵本デビュー。2児の母。おいしいものが大好き。
出版社からの内容紹介
猫のラッテは植物を育てるのが大好き。ある日、不思議な鳥が庭に種を落としていきました。
「なんの種だろう?」
ラッテはいろいろ調べたり、友だちに相談したけれど、この種が何かはわかりません。
「何がでてくるかわからないけど育ててみよう」
ラッテが、種をまいてみると、やがて芽がでました。ラッテは楽しみでなりません。
「花が咲くのかな、それとも大きな木になるのかな」
芽は少しずつ大きくなり、ある日、青いつぼみをつけました。
「いったい、どんな花がさくんだろう」
ところが、つぼみはかたいまま。夏が過ぎて秋も終わり、冬をこえてまた春がきたのに、ちいさなつぼみはとじたままです。まるで、つぼみだけ、時間に取り残されたよう。それでも、ラッテはお世話を続けます。強い風で倒れないよう、暑いひざしで枯れないよう、だいじにだいじに…。
猫とちいさな緑のやさしさ溢れる物語。
この書籍を作った人
中央大学文学部卒業。イラストレーター。一度見たら忘れられない独特の画風が人気で、雑誌の表紙や、人気作家の装画などを多く手がける。2014年『ルッキオとフリフリ おおきなスイカ』(講談社)で絵本デビュー。絵本に『ルッキオとフリフリ はじめてのクリスマス』(講談社)、『二番目の悪者』(作・林木林/小さい書房)、装画・挿絵に『[現代版]絵本 御伽草子 鉢かづき』(文・青山七恵/講談社)、カバーイラストレーションにBRUTUS「本屋好き。」号(マガジンハウス)を始めとする「〜好き。」シリーズなどがある。愛猫すず子、まめ子とくらしている。
出版社からの内容紹介
世界で活躍する人気イラストレーター、
ジュリア・サルダの絵本
西のはてに奇妙な森があった。
町の人たちは
「あの森にはなにかいる。
森には目がある。耳もある」とうわさをした。
森から二度ともどらない人もいた。
でも、町の人は森にたきぎや木の実を
とりにいった。
森と町のあいだには、川が流れていた。
町でただひとり、舟を持つ物静かな少女レーナが、
渡し守をしていた。
ある日、レーナがひそかに思いを寄せる
青年オーレンが、森からもどらなかった。
数日後、嵐のなか、現れたのは
奇妙なヒキガエル。
「森の主(あるじ)」と名乗るそのヒキガエルに、
レーナは森の奥の家へ招待される。
このヒキガエルなら、オーレンのことを
何か知っているかもしれない。
レーナはヒキガエルについていく。
ところが、ヒキガエルが「見てはならない」という部屋をのぞいたレーナが見たものは…?
ちょっぴりこわい昔話風の物語に、
世界で人気をほこるイラストレーター、
ジュリア・サルダが絵を添えました。
美しい絵とともに物語を堪能できる、
子どもから大人までひきこまれる絵本。
この書籍を作った人
翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。訳書としてサン=テグジュペリ『星の王子さま』、サガン『悲しみよ こんにちは』(以上、新潮社)、セプルベダ『カモメに飛ぶことを教えた猫』(以上、白水社)、絵本翻訳に『だいすきっていいたくて』のシリーズ(ほるぷ出版)、『ジェーンとキツネとわたし』『ちいさなあなたがねむる夜』(以上、西村書店)など多数。東京都在住。
出版社からの内容紹介
毒ガスを製造し、「地図から消された島」広島県・大久野島。
過去と未来を結ぶ、忘れてはならない物語。
◆「うさぎのしま」に眠る、知られざる真実―。戦後80年によせて、今子どもたちに届けたい物語。
◆広島県大久野島で暮らす、たくさんのうさぎたち。この島には、第二次世界大戦中、毒ガスの実験動物として、うさぎが使われていた過去があった。戦争の記憶と島の環境問題が交差する、著者渾身の一冊。
◆『ねことことり』『どんぐり』で日本絵本賞受賞した作家たてのひろしと、柔らかなパステル画が魅力の近藤えりによる共作。
*巻末に、解説「地図から消された島-大久野島と戦争とうさぎ」(“大久野島のうさぎはどこから来たのか” 執筆/兼子伸吾・福島大学共生システム理工学類教授)と、あとがきを掲載。
広島県・大久野島。
「うさぎのしま」として親しまれるこの島で、一組の親子が白いうさぎに出会う。
―「あの子のおかあさんも、白い?」
何気ない一言が、封印された過去を呼び覚ます。
時は、第二次世界大戦へ―。
防毒マスクに身を包み、毒ガスを製造する人々。手渡されるかごの中には……。
かつてこの島は、「地図から消された島」だった。
無垢な存在が、浮かび上がらせる戦争の記憶と、現代の環境問題。
過去と向き合い、未来を考える。忘れてはならない「記憶」の物語。
この書籍を作った人
1968 年、神奈川県生まれ。絵本作家・生物画家。幼少期より、熊田千佳慕氏に師事。『つちはんみょう』(偕成社)で小学館児童出版文化賞、『ねことことり』(世界文化社)・『どんぐり』(小峰書店)で日本絵本賞を受賞。絵本に『しでむし』『ぎふちょう』『がろあむし』(偕成社)、『うんこ虫を追え』(福音館書店)、『あまがえるのかくれんぼ』『あまがえるのぼうけん』『あまがえるのたんじょう』(世界文化社) など、読み物に『ソロ沼のものがたり』(岩波書店) がある。
この書籍を作った人
1972年、神奈川県生まれ。絵本作家・イラストレーター。舘野鴻氏に師事し、絵本制作を学び直す。『なきごえが じまんの きつね』(仏教伝道協会)で、こころの絵本大賞を受賞。月刊絵本の作品に『ほしのなるきゆらゆら』『ハロウィンのたからもの』『すなばあそび』(至光社・こどものせかい)、『ライオンとうさぎ』『のらねこのクー』(鈴木出版・こどものくに)などがある。
この書籍を作った人
1913年アメリカ生まれ。グラフィックデザイナー、絵本作家。プラット・インスティテュート卒。マーガレット・ブロイ・グレアムは夫人。
この書籍を作った人
1928年静岡県生まれ。慶應義塾大学卒業。アメリカのウェスタンリザーブ大学大学院をおえ、ニューヨーク公共図書館児童部に勤務後、慶應義塾大学文学部図書館学科教授を経て、フリーな立場で子どもの本の仕事に専念している。「もりのへなそうる」「とらっくとらっくとらっく」(以上福音館書店刊)などの創作作品の他、訳書多数。
文/竹原雅子
編集/木村春子