トリックアートハロウィーン
- 監修:
- 北岡 明佳
- 構成・文:
- グループ・コロンブス
- 出版社:
- あかね書房
絵本紹介
2025.10.08
ハロウィンの合言葉と言えば「Trick or Treat(トリック・オア・トリート)!」。「お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ」という意味ですが、今年のハロウィンは「Trick or Book?」。ハロウィン絵本を読まないといたずらされちゃいます。
いたずらされないためにも、ハロウィンシーズンにとっておきの絵本を集めました。
迷路や探し絵、だまし絵など視覚を刺激する『トリックアートハロウィーン』や、ハロウィンの必須アイテム「カボチャ」の種まきから収穫までを追った写真絵本『パンプキン』。長く絶版になっていたロングセラー絵本が、新しい翻訳となって待望の復刊を果たした『しゃっくりガイコツ』など。
おはなしの面白さはもちろん、読めば知識も付いてくる、一歩先行くハロウィン絵本を手に、今年のハロウィンをさらに楽しみましょう。
この書籍を作った人
1959年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業後、児童書編集者を経て翻訳家に。北海道札幌市在住。訳書に、『ウエズレーの国』、『雪の結晶ノート』、「見習い幻獣学者ナセニエル・フラッドの冒険」シリーズ、『「死」の百科事典』(すべて、あすなろ書房)、「知識絵本 のはなし」シリーズ、「こちら動物のお医者さん」シリーズ(ともに、ほるぷ出版)、『あたまにつまった石ころが』(光村教育図書)、『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』(岩波書店)、『ゴハおじさんのゆかいなお話 エジプトの民話』(徳間書店)、『ピーティ』(鈴木出版)などがある。
この書籍を作った人
アメリカのオーバリン大学を卒業後、1年間サンフランシスコでハイテク産業にたずさわる。その後、ニューヨークで児童書の執筆をはじめ、現在は児童書の作家、イラストレーターとして活躍中。絵本に“It Began With LEMONADE”“Not Your Nest!”などがある。“The Christmas Owl”はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーに選出。ブルックリン在住。
この書籍を作った人
翻訳家。英米の絵本や物語の翻訳を手がける。おもな絵本の翻訳に『ずーっと ずっと だいすきだよ』『まじょとねこどんほうきでゆくよ』『グラファロ―もりでいちばんつよいのは?―』『スパーキーとスパイク―チャールズ・シュルツとせかいいちゆうめいなイヌのおはなし―』(すべて評論社)などがある。
みどころ
道に落ちていたのは、ほのかちゃんがママにあんでもらったばかりの新しいてぶくろ。げんくんは、あわてて追いかけます。公園に着いたけれど、ほのかちゃんは見当たりません。げんくんは、鉄棒を見ると、いつものくせで得意のさかあがり。
「えい!」
景色がくるんとまわると、どこからか声が聞こえてきます。♪えきからえきへ、でんしゃがはしる。か〜さ、かさかさ、かさっさ〜♪ やってきたのは、かさおばけとろくろっくび! ここは「げんくんえき」だと言うのです。
「じゃあ、ほのかちゃんえきにもいきますか?」
さあ、げんくんを乗せて、おばけでんしゃは出発です。ひのたまやがいこつも乗せて、どんどん走るおばけでんしゃ。本当に「ほのかちゃんえき」に着くのでしょうか?
ほのかちゃんのためにひた走る、げんくんの健気な姿が愛らしいこのお話。けれど、その横にいるのは、必死になって走るおばけたち。骨がくずれ、ひのたまがしおれるほどの超特急。なんておかしな光景でしょう。笑ってしまうけれど、本人たちはいたって真剣。だって、大事なてぶくろですものね。岡田よしたかさんの描くおばけたちは、やっぱり魅力的なのです。
この書籍を作った人
1956年 大阪生まれ。著書に、『おーい ペンギンさーん』『特急おべんとう号』(福音館書店)、『ちくわのわーさん』『こんぶのぶーさん』『うどんのうーやん』(ブロンズ新社)、『ハブラシくん』(ひかりのくに)などがある。奈良県在住。2012年『ちくわのわーさん』(ブロンズ新社)で、第3回リブロ絵本大賞を受賞。
この書籍を作った人
1979年 奈良県生まれ絵本作家2013年『べんべけざばばん』で絵本作家デビュー。自由な発想で、独自の世界観をもつ作品を創り続けている。主な作品『どうじょどうじょ』『でたでたでた』(絵本館)『タタタタ』(鈴木出版)
この書籍を作った人
アーティスト、作家。作品のタイプは多岐にわたる。独特のイラストと手書きの文字で知られ、画家やインスタレーション・アーティストとしても活躍している。主な作品に、映像化され英国アカデミー賞児童部門アニメーション賞を受賞した『まいごのペンギン』、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーランキングで1位を獲得した『クレヨンからのおねがい!』などがある。『クレヨンからのおねがい!』は続編とともに多くの賞を受賞し、日本を含め30か国以上で翻訳されている。
この書籍を作った人
埼玉県出身。絵本や紙芝居のおはなしのほかに、 脚本なども執筆している。絵本作品に「いちにちパンダ」 「よるだけパンダ」「カピバラせんせいのバスえんそく」(以上小学館)、 「おにゃけ」「でんにゃ」「虫にんじゃ」(以上パイインターナショナル)、 「フンころがさず」(角川書店)など。
この書籍を作った人
1973年、高知県生まれ。奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコース卒業。2002年より広告全般、出版物など、イラストレーターとして高知県で活動中。2009年、第10回ノート展準大賞を受賞。2016年『めがねこ』(手紙社)で絵本デビュー。2児の母。おいしいものが大好き。
この書籍を作った人
東京都出身。 主な絵本に『とんかつの ぼうけん』『このすしなあに』『とうめいにんげんのしょくじ』 (以上、ポプラ社)、『おでんしゃ』(集英社)、『いきものとこや』(アリス館)、『42本のローソク』『ありがとうございます』(以上、冨山房インターナショナル)、『つちのこをさがせ!』(新日本出版社)、『じごくわらしがくるぞ!』(マイクロマガジン社)、『にじゅうおくこうねんのこどく:二十億光年の孤独』(谷川俊太郎・詩/小学館)、『そのこ』(谷川俊太郎・詩/晶文社)、『焼けあとのちかい』(半藤一利・文/大月書店)など多数。『しんでくれた』(谷川俊太郎・詩/佼成出版社)で第25回けんぶち絵本の里大賞びばからす賞、『やきざかなの のろい』(ポプラ社)で第6回リブロ絵本大賞・第9回ようちえん絵本大賞、『戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」』(自由と平和のための京大有志の会・文/朝日新聞出版) で第7回ようちえん絵本大賞など、受賞多数。 日本全国の図書館やイベント会場、書店等で読み聞かせやライブぺインティングを行っている。
この書籍を作った人
訳書に、アントワネット・ポーティス作『まって』(日本絵本賞翻訳絵本賞)、ペトル・ホラチェック作『こぐまのともだちはどこ?』(ともに、あすなろ書房)など。