
一昨年、長谷川義史さんが初めて手がけた翻訳絵本として話題になった『
どこいったん』(作:ジョン・クラッセン、出版社:クレヨンハウス)。独特のユーモアあふれるこちらの作品、原書はニューヨークタイムズ2011年絵本ベスト10にも選ばれた人気作なんです。そしてその日本語訳版は、長谷川さんならではの大阪弁の言い回しが、原書とはまた一味違ったおかしみを生み出し、書店さんが選ぶ「第5回MOE絵本屋さん大賞」2位を受賞するなど、日本でもすっかり人気の作品になっています。
そんな『どこいったん』シリーズの2作目が2012年11月に早くも出版されました。黒いカバーに描かれた小さな帽子をかぶった魚の絵が印象的な絵本『
ちがうねん』。訳者はもちろん、長谷川義史さん!
※2013年コルデコット(Caldecott Medal)の大賞を受賞しました!今回は2012年12月23日に行われた、長谷川義史さんのライブ&サイン会報告とともにお送りいたします。

- どこいったん

- 作:ジョン・クラッセン
訳:長谷川 義史 - 出版社:クレヨンハウス
くまが大事なぼうしをさがしています。みんなに「どこいったん?」と聞くけれど、誰も知りません。あれ、でも、さっき! とぼけたなかにドキッとする結末が!人気絵本作家・長谷川義史さんが初めて翻訳に挑戦した大阪弁の絵本。

- ちがうねん

- 作:ジョン・クラッセン
訳:長谷川 義史 - 出版社:クレヨンハウス
いっぴきのちいさな魚がぴったりのぼうしをかぶってすいすいと海の中を泳いでいます。それは誰のぼうし? ちいさな魚の頭の中ではぐるぐるといろいろな思いが渦巻いています。しんと静かな海の中。ちいさな魚の目ざす先は、きっと安全なところ。そう信じて泳ぎ続けますが……。『どこいったん』に続く長谷川義史さんの翻訳絵本2冊目! ページをめくるたびにどきどきが止まりません。
2012年12月23日〜24日、長谷川義史さんは東京の「ブックハウス神保町」、「クレヨンハウス東京店」そして地元大阪に戻って「クレヨンハウス大阪店」での読み聞かせライブ&サイン会を行いました。

絵本ナビスタッフが取材に伺ったのは、ブックハウス神保町さん。 入り口にはとってもかわいい看板が立っていました。
会場内は子どもたちの熱気に包まれていました。

長谷川義史さん登場!おもむろに筆を取ると…後ろの模造紙に絵を描き始めました。

あっという間に1枚完成!
なんとこれは1つのストーリーになっているんです。
タイトルは『ふじいのよっちゃんの肉屋のチーズ』。気になる内容は…ライブにお越しの皆様の特権ということで…。
ちょっぴりほろ苦くも愛しい、そして「子どもの頃、こんなことあった…」と懐かしさがよみがえる、少年よしふみくんのおはなしでした。

長谷川義史さん初の翻訳絵本『どこいったん』と、続く『ちがうねん』(ともにクレヨンハウス)の読み聞かせ。訳者本人による、本場(?)の大阪弁での読み聞かせは雰囲気満点!

なんとウクレレの生演奏付き!
「じゃがいもポテトくん」と「ようちえんブルース」を熱唱してくださいました。