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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

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注目の新刊&オススメ絵本情報

2020/12/08

【連載】12月の新刊&オススメ絵本〜定番クリスマス絵本&プレゼント絵本〜

【連載】12月の新刊&オススメ絵本〜定番クリスマス絵本&プレゼント絵本〜

クリスマスにオススメの絵本は、本当にたくさんあります。 ここでは、長年愛されるロングセラー絵本、定番のクリスマス絵本をご紹介します。
●飛び出すしかけが楽しい! プレゼントにピッタリ!
いつもは「渡してもすぐ壊してしまうから……」とためらってしまうしかけ絵本も、クリスマスプレゼントにはぴったり!
わらべきみかさんの描く動物たちは、小さいお子さんも認識しやすい太い線とカラフルな色で描かれています。飛び出すしかけも迫力満点!
これだけ満足度の高いしかけがついて950円(+税)はとってもお得ですね。

クリスマスえほん クリスマスえほん」 作:わらべ きみか 出版社:小学館

「サンタさんはプレゼントを持ってきてくれるかな?」わらべきみか氏のイラストがかわいいクリスマスのポップアップしかけ絵本。小型の判型で外出先でも手軽に楽しめる内容です。クリスマスプレゼントにも最適です。



●クリスマスは、みんなで「みっけ!」
今年のクリスマスは家族で過ごす人も多いのでは? 家族が集まったら、探し絵絵本「みっけ!」シリーズがオススメです。たくさん出版されているシリーズの中には、クリスマスをテーマにした作品もちゃんと用意されています。
家族で1つのページをじっくり見れば、コミュニケーションも深まって、よりクリスマス気分が高まることでしょう。大人も思わず熱中しますし、意外と子どもの方が早く「みっけ!」と見つけられるかも?

ミッケ!3  クリスマス ミッケ!3 クリスマス」 作:ウォルター・ウィック
絵:ジーン・マルゾーロ
訳:糸井 重里
出版社:小学館

もういいかい? クマはどこだ。サンタもかくれているよ。クリスマスをテーマにした写真の中から、かくれているものを探して遊ぶゲームブック。

●ネコだってクリスマスを楽しみたい!
絵本を読む人と聞く人が一緒に楽しめる、読者参加型絵本。絵本を傾けたり、トントンと叩いたり、参加する子どもたちも、自分たちがおはなしに関わっているのがとても楽しいそうで、人気です。
『ももちゃんとじゃまじゃまねこのクリスマス』は、ももちゃんの楽しみにしているクリスマスパーティーをねこたちがいろいろ邪魔をする物語。
ねこたちのいたずらをももちゃんと一緒に解決していって、みごとクリスマスパーティーを楽しむことができるでしょうか?

ももちゃんと じゃまじゃまねこと クリスマス ももちゃんと じゃまじゃまねこと クリスマス」 作:にわ 出版社:マイクロマガジン社

「読み聞かせ、おはなし会に最適!
本をふって、
ゆらして、
おどかして。
遊んで楽しめる、参加型絵本。 遊んで楽しめる、参加型絵本。

「ももちゃんばっかり
ずるいにゃー!
じゃましてやるにゃー!」

今日はクリスマイブ。
ももちゃんの家では、なにやら猫たちが相談をしています。
「いつも、ももちゃんばっかり楽しそうでずるい ! 」
猫たちはパーティのじゃまをしようと、たくらみますが…。



●「クマのパディントン」を絵本で楽しみましょう。
イギリスで生まれた紳士なクマ、パディントン。実は、作者のマイケル・ボンドがクリスマス・イブに妻へのプレゼントとして購入したクマのぬいぐるみが、パディントンの元となったそうです。2年後、『くまのパディントン/A Bear Called Paddington』として出版されたこの物語は、あっという間に世界中の子どもたちを魅了し、今もなお愛され続けています。
児童文学として有名なこの物語には、小さいお子さんから楽しめる絵本シリーズもあります。
はじめてのパディントンとの出会いにピッタリのシリーズです。

パディントンのクリスマス パディントンのクリスマス」 作:マイケル・ボンド
絵:R.W.アリー
訳:木坂 涼
出版社:理論社

もうすぐクリスマス。クマのパディントンは、デパートでわくわくのイベントがあることを知り、ブラウン家のみんなと出かけることにしました。

さあ、どんな一日になるでしょう。愛すべきクマのパディントンのほっこりするお話。

●サンタクロースに憧れる、全てのお子さんへ。
サンタクロースが来るまで寝ないで待っているという絵本は多いですが、この絵本は、なんと主人公の女の子がサンタクロースになっちゃうんです!
トナカイの引くそりに乗ったり、プレゼントを配ったり……。絵本を読んだ子どもたちは、今年からサンタを待つのではなく、サンタになりたい!って言うかもしれませんね。

みならいサンタ みならいサンタ」 作:そのだ えり 出版社:文溪堂

もしきみが「サンタクロース」になれるとしたら、どうする?
「サンタクロース募集」のポスターが貼ってあったとしたら?

みなちゃんは「みならいサンタ」。
今年のクリスマスにサンタクロースとしてデビューするのです。
トイレにいって、腹巻きも忘れずに、師匠と一緒にソリに乗って出発。

そう、今日はクリスマス・イブ。
一年で一番忙しい日に、みなちゃんはプレゼントを配りにいきます。
雪降るまちの夜の空、シャンシャンシャンと鈴を鳴らし、トナカイがソリをひいてゆきます。

…なんて素敵な経験なのでしょう!
「あの」サンタさんの横について屋根にのぼり、
はしごを降り、暖炉から部屋に入り、プレゼントをそっと置き。

昇級テストだってあります。
一人でプレゼントを無事に届けることができれば3級です。
さて、みなちゃんは……?

注目の絵本作家そのだえりさんの最新作は、とびっきり愛らしいクリスマス絵本。主人公はベッドの中でサンタさんがやってくるのを待つ子どもたちではなく、なんとサンタを目指す女の子。きっとサンタさんが憧れで、大好きで、いつか私も!と願っていたのでしょう。確かに、こんなに夢のある仕事はありません。その充実感は、全てをやり終えたみなちゃんの満面の笑顔が物語っていますよね。

毎年この季節になったら、絵本を読んでいる子ども達も、みなちゃんと一緒にひと仕事を終えた気持ちになる。そんなクリスマスの過ごし方も新しくて魅力的なのかもしれません。(磯崎園子 絵本ナビ編集長)


●サンタさんの休暇の過ごし方は?
そんな子どもたちの憧れサンタさん。プレゼントを配る12月以外は、どんな生活をしているのでしょうか? ……それに答えてくれるのが、この絵本です。

サンタクロースの11かげつ すてきなきゅうかのすごしかた サンタクロースの11かげつ すてきなきゅうかのすごしかた」 文:マイク・リース
絵:マイケル・G・モントゴメリー
訳:三辺 律子
出版社:岩崎書店

12月は、サンタクロースの仕事がはじまる月。
世界中のよい子のために、おもちゃを山ほど作ります。
サンタクロースとエルフたちはクリスマスまで一日も休まず働きつづけますが……
そのあとは11か月間まるまるお休みなのです!
休みの間、サンタクロースは何をしているんでしょうね?

本書ではページをめくるごとに、1月、2月、3月、4月……と休暇を楽しむサンタクロースさんの姿が描かれます。
スポーツクラブでダイエットを試みたり、お天気のわるい寒い日を避けてハリウッドまでやってきたり!
変装したって、サンタクロースはすぐにわかっちゃいます。

おまけに日本にお相撲をとりにきたり(土俵際で、エルフとトナカイが応援しています!)
映画「ミッションインポッシブル」みたいにスパイのまねごとをしてみたり、
古いミュージカル映画「シェルブールの雨傘」のように雨の中で歌ってみたり……。
ユーモラスなサンタさんの姿と描き込まれた遊び心は、大人もくすっと笑いたくなる、上級絵本。
これはぜひ大人が子どもに説明してあげながら読みたい絵本です。

いやいや、細かいことなんかわからなくても、サンタとエルフの旅に同行する気分で11か月を楽しんでください。
いたずらっぽく微笑むサンタクロースのいろいろな姿が見られます。
サンタクロースの助手、エルフとトナカイたちの楽しそうな休暇満喫ぶりにもご注目。
やさしいタッチで描かれたイマジネーション膨らむ絵本です。(大和田佳世 絵本ナビライター)



●みーんな幸せになれるクリスマスツリーのおはなし。
クリスマスといえば、プレゼントをもらえるイブや当日も楽しいですが、準備の時間も楽しいですよね。特に、最近ではアドベントカレンダーなども日本で浸透してきていて、クリスマスまでの日数をカレンダーと共に楽しむご家庭も増えてきていると思います。クリスマスの準備の中でも一大イベントはやっぱりクリスマスツリーを飾ること。海外のクリスマスマーケットでは、本物のもみの木が並ぶことも多いようです。もみの木を巡る心温まる物語をご紹介します。

おおきいツリー ちいさいツリー おおきいツリー ちいさいツリー」 作・絵:ロバート・バリー
訳:光吉 夏弥
出版社:大日本図書

もうすぐクリスマスがやってきます。キラキラ輝く町のイルミネーションも素敵だけれど、おうちに飾るクリスマスツリーって、特別な存在ですよね。

ウィロビーさんのお屋敷に、トラックでツリーがとどきました。青々とした、見たこともないくらい大きなツリー。さっそく大広間に飾りますが、あれあれ、大きすぎて天井につっかえてしまいます。執事のバクスターが木の先っぽをおのでばっさり。ちょうどいいサイズになりました。

切られた先っぽは、小間使いのアデレードへのプレゼントに。アデレードの部屋に飾られたツリーはちょっぴり大きくて、はさみで先っぽをちょきん。その先っぽを庭師のチムが見つけて……。

今度は誰が拾うのかな? 自分のおうちにちょうどいいサイズにするために切られたツリーの先っぽが、見つけた人や動物たちの特別なクリスマスツリーになっていくようすは、まるで魔法のよう。なんとも楽しい気持ちになります。

そしてツリーがおうちにやってきたらどんな飾りつけをしましょうか。みんなのおうちをちょっとのぞいてみましょう。
金や銀のきらきらしたものや、鈴や、はちみつのお菓子や、ポップコーンを糸でつないだものや、チーズで作ったお星様! なんとも素敵なアイディアが満載です。それぞれのおうちのクリスマスの飾りつけもかわいらしくて、見どころのひとつ。

み〜んな笑顔で幸せなクリスマス、いいですね。クリスマスを待ちながら、楽しみに読みたい一冊です。(光森優子 編集者・ライター)

●大切なクリスマスの思い出となる絵本はいかが?
サンタクロースを待ち望んだり、プレゼントをもらったりすることばかりがクリスマスではない。成長段階でお子さんがいずれ気づくことでしょう。そんなとき、クリスマスそのものから気持ちが離れてしまうのはとても残念なことですよね。
大人の階段を上りはじめたお子さんには、クリスマスの持つ、人を思うやさしさや尊さを感じる絵本をプレゼントしてみてはいかがでしょう。

テオのふしぎなクリスマス テオのふしぎなクリスマス」 文:キャサリン・ランデル
絵:エミリー・サットン
訳:越智 典子
出版社:ゴブリン書房

「流れ星だ」
テオは目をとじ、両手のこぶしをぎゅっとにぎり、舌をかみ…。お父さんがいつも言っていたのです、願いごとをするときは、心臓のありったけで願わなくちゃいけないって。テオは心臓のすみからすみまで、全部をこめて、願いごとをします。
「ひとりぼっちじゃなく、いられますように」

今夜は、クリスマスイブです。なのに、テオのお父さんとお母さんは、いつものように仕事で留守。ベビーシッターは、テオをほったらかして居眠りをしているのです。

すると、テオのうしろで、クリスマスツリーが、さわさわと音を立て…古ぼけたツリーの飾りたち(天使、ブリキの兵隊、コマドリ、木馬)が動きだします! テオは、とりあえずひとりじゃない。でも、彼らはそれぞれ自分たちの願いがあるようで、それを叶えるためにみんなで外へ出かけ……。こうして、テオと飾りたちの一夜限りの冒険がはじまります。

みんなが本当に大切にしているものを次々に見つけていくなか、テオの心からの願いは叶うのでしょうか。

読み応えのあるストーリーだけれど、愛らしく、カラフルで華やかなイラストが全ての場面を彩りながら進んでいくので、ちっとも長さは感じません。そして、少し切なさを感じるテオの置かれた環境だって、優しく包み込んでくれているようです。そして、最後。感動のクライマックスの場面へと連れていってくれます。テオ、お父さん、お母さん、どの立場の視点から読んだとしても、少し鼻の奥がツンとくるような奇跡を起こしたのが、まさかあの子だったとは!

表紙はまるでツリーの飾りのようにキラキラとひかり、表紙カバーをはずせば更に驚きの装飾が入っている素敵な装丁は、もちろんクリスマスプレゼントにぴったりな一冊です。(磯崎園子 絵本ナビ編集長)



●クリスマスの物語として語り継ぎたい一冊。
短編の名手と呼ばれるアメリカの小説家О・ヘンリー。彼が遺した280に渡る短編小説の中でも『最後の一葉』と並んで人気が高い作品がこの『賢者の贈り物』ではないでしょうか。
絵本『賢者の贈り物』は1990年に国際アンデルセン賞画家賞を受賞したリスベート・ツヴェルガーの繊細な挿絵が物語をグッと引き立てています。年齢によって感じ方の異なるある一組の夫婦の物語。クリスマスに再読したい名作です。

賢者のおくりもの 賢者のおくりもの」 作:オー・ヘンリー
絵:リスベート・ツヴェルガー
訳:矢川 澄子
出版社:冨山房

クリスマスのプレゼントを買うために、自分のいちばん大切な宝物を手放してしまう夫婦の愛の絵物語。 心を打つ短編として名高い物語に、美しい絵がつきました。ギフトブックとしてもたいへん喜ばれています。


●12月の新刊&オススメ動画公開中。

※掲載されている情報は公開当時のものです。

テキスト:木村春子(絵本ナビ)

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