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ダムに沈んだ村には、「パラダイス」があった! 美しい自然とユーモアあふれるじじばばたちの写真絵本。
とても味わいがある写真絵本でした。
この絵本の舞台は岐阜県揖斐郡徳山村。日本最大のダムを建設することになった予定地で、ぎりぎりまで住んでいた村のお年寄りたちのところへ、写真家大西さんが何度も訪ね、友情をはぐくみながら丹念に撮っていった記録絵本です。
記録絵本ですが、重々しくはありません。子どもたちがじゅうぶん読める内容です。
「ダムのために村をなくす」とかいう意味が分からない年代には、まだ、早いかもしれません。
そうですね。小学校の高学年以上、中学生や高校生のお子さんたちにぜひ、こういった絵本を手に取ってもらいたいなと、思います。
村に最後まで残っていたお年寄りたちは、
自然に与えられたものを大切にして、けして便利ではなかったけれど(電気やガスがない場所)、
自給自足の生活をし、自然に感謝しながら生活していました。
この絵本を読み終わって、人間として、心の洗濯をしてもらったような、いい気分になりました。
きっと、たぶん、人間って、こんな風にして生きるのが、一番素敵なのかな…。
今、横で中学生の娘が気にしているので、読ませてみようと思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子14歳、女の子10歳)
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