とらのことらたが、朝外に出てみると、どこもかもまっ白。とらたが雪で遊んでいると、突然雪だるまがやってきました。初めて雪に出会った喜びをみずみずしい感覚で描いた絵本。
雪の絵本の中でも大好きな一冊となりました。絵がとても好きです。柔らかい線ばかりで成り立っているのもいいなと思いました。一番注目したのは虎の耳と胴体の曲線です。この細い線でこれ程までに素敵な雰囲気が出せるのか!と心から感心しました。熱いミルクを飲んでいる時の横向き加減はまさに芸術の域!そばらしいアングルから描かれているなと思いました。面白かったのはたった1ページだけ背景の色が変わるところです。ここで物語が変化するのをこの背景の色にすることでとてもいい効果を見せていると思いました。表紙の色と裏の表紙の色が違うのもこの為だったのかと妙に納得しました。色の使い方や絶妙な曲線に素晴らしい!!と息をのみました。 (なびころさん 20代・ママ 女の子0歳)
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