ジェニーは弟の誕生日プレゼントに、チョコレートを買いました。箱の中に、こねこの形のチョコレートが八つ入っているのです。
その夜、ジェニーはなかなか眠れません。チョコレートのことが気になるのです。「ひとつ、食べたいな・・・」
ひとつ食べたら、もう一つ。二つ食べても、もう一つ・・・。とうとう、チョコレートは無くなってしまいました!どうしましょう!?
「そんなことしちゃダメ」という気持と「チョコレートを食べたい」という気持の狭間で、聞き手の子どもたちも、心が揺れます。チョコレートが一つ、また一つとジェニーの口に入る度に、ドキドキが高まっていきます。空っぽになってしまった箱を弟に渡すところで、ドキドキは最高潮!!
大人が読むと微笑ましい、そして、小さな子(特にチョコレートが大好きな子)には、ちょっぴり身につまされるお話。「子ども」というものを良く理解している両親とおばあちゃん、そしてタイムリーに赤ちゃんを産んでくれた飼い猫のティブルのおかげで、一件落着。よかった!