新刊
ふるかな ふるかな?

ふるかな ふるかな?(評論社)

雨はふるかな ふるかな? まだかな まだかな?

  • かわいい
  • ギフト

むこうがわのあのこ自信を持っておすすめしたい みんなの声

むこうがわのあのこ 作:ジャクリーン・ウッドソン
絵:E.B.ルイス
訳:さくま ゆみこ
出版社:光村教育図書 光村教育図書の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2010年11月
ISBN:9784895728188
評価スコア 4.59
評価ランキング 5,358
みんなの声 総数 16
「むこうがわのあのこ」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く

自信を持っておすすめしたい みんなの声から

みんなの声一覧へ

並び替え

12件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ
  • 人種について考えさせられる絵本

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    2005年度のコールデコット賞オナー賞受賞作品である「かあさんをまつふゆ」のジャックリーン・ウッドソンの新しい邦訳なので読みました。
    最近、こうした人種差別が背景にある絵本が多く出版されていますが、読む選択肢が広がるということは、非常に望ましいと思っています。
    特に、さくま ゆみこさんが、積極的に邦訳され、埋もれている作品を読むことが出きるのは嬉しい限りです。

    原題は、The Other Side、2001年の作品。
    『そのなつ、まちをしきる さくが、いつもより おおきく みえた。
     わたしたちは、さくの こっちがわに すんでいた。
     さくの むこうがわには、しろい ひとたちが すんでいた。
    「むこうがわに いっては だめよ。きけんですからね」
     ママは、そう いっていた』
    という書き出しで始まりますが、この一文で全てが分かります。
    そう、人種問題の根底にあるものを描いているものです。

    その柵が、実に象徴的な存在。
    主人公の黒人の女の子、クローバーは、多くの黒人の女の子と遊んでいるのですが、柵の向こうにいるアニーという白人の女の子は一人ぼっち。
    ある日、アニーは柵の向こうから、「縄跳びに入れて」と言ってくるのですが、サンドラという友達が、「だめ」と即座に断ります。
    でも、クローバーはアニーのことが気になって仕方ありません。

    お互いが、柵を越えてはいけないとママに言われているので、二人は、柵に腰掛けて話をするようになるのです。
    そのことに対するママの「あたらしい ともだちが できたのね」という言葉が、何とも素敵です。
    本当は柵なんか要らないのに、打破できない大人の世界に対して一石を投じた行為を肯定したママのような大人が増えれば、こんなわだかまりは無くなるはずです。

    子ども達の純粋な気持ちに、感銘すること間違いありません。
    人種に国境がないということ、そんなことをさり気無く伝えてくれる名作だと思います。
    物語もさることながら、E.B.ルイスの描く絵は、光による表情の明暗や、風による洋服の動きまでも描写していて、実に生き生きとしたもの。
    一見の価値のある絵だと思います。
    読み聞かせというよりは、小学校低学年に、自ら読んで感じて欲しい作品としてオススメします。

    ジャクリーン・ウッドソンの作品は、未訳のものが沢山あります。
    書店に、ジャクリーン・ウッドソンの作品コーナーが誕生する位に、邦訳が進む日が来るのを期待しています。

    投稿日:2011/01/09

    参考になりました
    感謝
    8
  • 人種差別は人間の課題ですね 

    アメリカにおける 人種差別は今でもニュースで見ます
    肌の色が違うから 言葉が違うから 宗教が違うから 国籍が違うから

    この絵本は柵で区切られた ゆこう側にいる女の子と友達になると言うお話しですが・・・・  なあなか すんなりとは友達になれず
    お互いに意識するのです
    心とココロが一つに結ばれたとき  子ども達は友達になれました

    もちろん 大人の世界では いろんなことがあり 争いや殺し合うと言うことが怒っていますから  
    本当に 人間が お互いを認め合い仲良く暮らすと行くことの難しさを考えさせられます
     
    彼女達が柵の上で話をしている様子が なんだかつらい気がします

    世界中の、国境を越えて人種差別のない世の中を望みます!

    この絵本を通して 架け橋となってくれますように

    投稿日:2016/09/03

    参考になりました
    感謝
    2
  • 触れ合い

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、男の子4歳

    人種差別を背景に描かれた絵本で、
    でも辛辣に描かれていなくて、
    日常の中の子どもたちの触れ合いから描かれているので、
    小さい子にも読みやすかったです。

    お母さんが偏見にみちた態度で反対しないところもよく、
    (もし私だったらこんな態度がとれたかしら・・・)
    大人が凝り固まってできない偏見や差別も
    子ども同士のこんな触れ合いから、相手のことを知り、
    柵は壊れていくのでしょうし、そう願います。

    投稿日:2019/11/12

    参考になりました
    感謝
    1
  • 子どもだからこそ

    黒人と白人の人種差別について描かれています。

    登場するのは子供たち
    柵を挟んで交流を深めていく、白人の子供と黒人の子供・・。
    親からは「その柵を超えてはいけない」と言い渡されているものの
    子どもたちは、苦も無く、その物理的な「柵」を超えてしまいます。

    いつからかつくられた、いろいろな意図を持った「柵」を
    この子たちが大人になるとともに
    ぶち壊してくれるのではないか・・。
    そんな希望あふれる一冊です。

    投稿日:2016/07/02

    参考になりました
    感謝
    1
  • 子供に人種は関係ない

    人種問題がテーマの作品です。

    でも、子供にとっては人種は関係ないのでしょうね。
    我が家でも、こんなことがありました。
    最近、娘のクラスに転校生がきて、名前を尋ねたところカタカナの名前でした。
    私が「じゃあ、外国人なんだね」と言ったら、「違うよ、だって日本語しゃべれるもん、日本人だよ。みんなと同じ」と。
    肌の色や名前といった第一印象で判断してしまうのは、大人だけなのだと思いました。

    この絵本のように、人種による問題が少しずつでも解決すると、もっといい世の中になると思いました。

    投稿日:2012/12/10

    参考になりました
    感謝
    1
  • 差別を真っ向から描いた一冊

    • きゃべつさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子9歳、男の子6歳

    題名に惹かれて手に取ってみました。
    まさか「むこうがわ」が柵の向こう側、つまり人種差別問題の絵本だとは思いませんでしたが・・
    難しいテーマに正面から取り組んでいる良作でした。

    街を仕切る長ーい柵
    その柵を挟んで黒人の女の子と白人の女の子が次第に心を通わせていきます。
    お互いになんとなく気になる感じが、情緒的な絵でとても上手に表現されています。

    柵に座ればいいんだと思いつく子供たちのアイデアには感服しました。
    子供の心は大人には縛れないのですよね。

    短いストーリーの中にたくさんのことを語っている一冊でした。

    投稿日:2011/04/30

    参考になりました
    感謝
    1
  • 子どもたちの表情やしぐさを堪能して

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子15歳、女の子11歳

    「かあさんをまつふゆ」と同じ作家:ジャクリーン・ウッドソン、画家:E.B.ルイスと、同じ翻訳者:さくまゆみこさんのタッグです。
    細かいことはナビのみなさんが素敵な感想をたくさん書いてくれているので、それを読んでください。

    この絵本を読み聞かせするとしたら、小学校高学年くらいから中学生、高校生がいいと思います。
    普通の絵本よりやや大型本だし、絵自体がはっきりとした写実的な絵でとても見やすいです。

    この絵本に登場する子どもたちの表情がとても豊かで素敵です。読む時はぜひ、ゆっくりとページをめくって、作品中の子どもたちの表情やしぐさをじっくり堪能してください。

    投稿日:2011/04/28

    参考になりました
    感謝
    1
  • さらりと飛び越えて

     町をしきる柵。その長さに複雑な気持ちになりました。人種問題の根深さはなんとなく知っていても、私などはなかなかわからないことです。
     この長い長い柵を、大人たちはどんな気持ちでつくったのでしょう。
     この長い長い柵を、子どもたちは、さらりと飛び越えてしまいます。

     著者紹介にもあるように、「深みと美しさを兼ね備えた写実的な絵」がとても見応えがあります。女の子たちの気持ちが、よく伝わってきます。
     すっきりとした日本語訳も、お話にぴったりでした。

    投稿日:2011/03/13

    参考になりました
    感謝
    1
  • 黒人と白人の垣根

    短めのお話ですが、ストレートに伝わってくるお話と絵。
    黒人の女の子と白人の女の子の住む家の間には柵があって、その向こうには入ってはいけないと親から言われているのです。
    白人の女の子は、こちら側で遊んでいるなわとびに入れてもらいたいのですが、入れてあげるわけにはいきません。
    この柵は大人が作ったもので、子どもにとってはとても大きな柵です。
    黒人の女の子は白人の女の子が気になってなりません。
    二人は名前を知りました。
    「柵に腰掛けてはいけないとは言われていない」と同じ柵に腰掛け話をするようになります。
    そして、柵を越えて遊ぶようになるのです。
    遊び疲れたみんなは一緒に柵に腰掛けます。
    みんなの表情は、柵に対する疑問に包まれているようです。
    後は読み手に任されているようです。
    「きっと誰かが柵を取り壊すよね」
    それは誰なのでしょうか。

    大人の作った差別。
    子どもたちの感覚で互いを見つめること。
    多くを語らず、子どもと共有したい空間がありました。

    投稿日:2011/03/07

    参考になりました
    感謝
    1
  • 交流

    肌の違いだけで人種差別をするは悲しいですが、本来子供たちはそんなことは気にしてないと思いたいです。孫は、生まれた時は少しパパ似で黒かったのですが、歳と共にママの方に肌の色は似てきたようです。
    どちらでもいいことなのですが、少しだけ喜んでいる私がいます。アニーのことが気になって段々と仲良くなれたのがよかったです。
    ママの言った言葉がとても素敵でした。「新しい友達が出来たのね」その言葉にはごく自然に聞こえました。話してみれば心配していたこがなんでもなかったんだと安心できるから交流って大切だと思いました。

    投稿日:2011/01/31

    参考になりました
    感謝
    1

12件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / おおきなかぶ ロシアの昔話 / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



えほん新定番 from 好書好日 新井洋行さん

みんなの声(16人)

絵本の評価(4.59)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット