わすれられないおくりもの」 みんなの声

わすれられないおくりもの 作・絵:スーザン・バーレイ
訳:小川 仁央
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1986年10月
ISBN:9784566002647
評価スコア 4.77
評価ランキング 653
みんなの声 総数 181
  • この絵本のレビューを書く

並び替え

181件見つかりました

  • 読んでいると涙がとまらない

    喫茶店にあって何気なく手に取った絵本です。
    読んでいる途中で涙があふれてきました。
    過去に亡くなった祖父母を思い出し、「死」に対して考えさせられました。
    去っていくもの、残されるもの、お互いたくさんの素敵な思い出に囲まれて生きたい思うようになりました。
    たくさんの人に読んでほしい1冊です。

    投稿日:2009/12/17

    参考になりました
    感謝
    0
  • 大切な人の死を乗り越えるために・・・

    • 10月さん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子4歳

    すごく大きなテーマを持った絵本ですね。
    これは・・これから身近な人の死を迎えていくであろう親の私のほうが
    読んだほうがいい絵本かもしれない・・と思いました。
    アナグマの死を前にした穏やかな心情と、周りの仲間との絆・・
    ページをめくるごとに心に染み渡ってきて・・・泣きそうでした。
    私も、このテーマを心に刻みます。


    アナグマの死を静かに迎える心境や、その死の瞬間。
    それらも老いや死を恐れなくてもいいんだ・・・というメッセージにも
    思えて。
    残される立場・先立つ立場・・・いろんな立場から気づきを
    くれる一冊です。

    ・・・たまたま立ち寄った郵便局の待ち時間に、子にせがまれて
    読んだこの絵本。いやはや・・・不意打ちの感動でした。

    投稿日:2009/12/25

    参考になりました
    感謝
    0
  • 大切な人をうしなった時に

    • よにんこママさん
    • 30代
    • ママ
    • 群馬県
    • 男の子7歳、男の子5歳、女の子3歳、女の子0歳

    子どもたちに読んで聞かせることもありますが
    私自身の、大切な、心のよりどころです。

    我が家にあるこの本は
    12年前に亡くなった、私の母の遺品です。

    母が亡くなった時、長女の私はもう23歳でしたが
    一番下の弟はまだ15歳。
    死にたくない。
    子どもたちのことまだまだずっと見守っていたい。
    そういいながら、母は他界しました。

    元気だったころには、小学校の図書室で働いていた
    本の大好きだった母が遺してくれた
    たくさんの本や絵本の中の一冊。

    10年以上たった今でも
    (結婚、出産、子育て経験してなおさらかもしれません)
    母のことを思って、生きていてくれたら…と
    涙が止まらなくなることもありますが
    そんなとき、この絵本を読むと、
    元気を出そうって、思えます。

    大好きなあなぐまをうしなって
    悲しみに暮れる動物たち。
    でも、
    あなぐまが、それぞれに遺してくれた
    「おくりもの」を大切に
    前向きに、生きていきます。

    道端の草花が大好きで
    本が大好きで
    孫が生まれたら、植物の名前を教えたり
    絵本を読んでやったりしたい
    と思いながら
    おばあちゃんになれずに死んでいった
    私のおかあさん。

    母から受け取った
    おくりものを大切に
    生きていきたいなって思います。

    投稿日:2009/12/11

    参考になりました
    感謝
    0
  • 温かなお話

    主人公のアナグマが「母」のような、大事な存在感を絵と文で上手に表現しているお話です。

    みんな誰かに教わって成長していく、みんな一人では生きていけない、
    そういうしんみりくるお話でした。

    小学生から大人まで温かくなりたい人におすすめの作品です。

    投稿日:2009/12/09

    参考になりました
    感謝
    0
  • 優しさは“時間”

     深いですね。
     生きている間、周囲の人の死と向き合い乗り越えなければならない事が、たくさんあります。
     アナグマは、優しかった。
     残った者たちに知恵や工夫を与えてくれた。
     これは“時間”だと思います。
     この優しさは、知恵や工夫を与える時間をアナグマが皆に与えてくれたのだと思います。
     アナグマの人生の時間を皆分けてもらい、そして共に楽しく良い時間を過ごしたことだと思います。
     
     義母が、義父を亡くし、立ち直れない程悲しんでいるのを見て、なんて良い夫婦だったんだろうと思いました。
     素敵な時間をお互いに分け与え、楽しみ過ごした年月。
     三年がたちますが、義母は、趣味の家庭菜園と庭造りに夢中です。
     『悲しみから立ち直れたのかな』と、安易に思いましたが、でも、「おじいちゃんが、いた頃は、『綺麗に咲いたな。』って褒めてくれたんだよ。」「おじいちゃんは、支柱立てを上手に手伝ってくれたよ。」と、素晴らしい二人の時間を毎日私に教えてくれます。
     いつも、義母の中には、生前のように義父がいるのだなと思うと、このような夫婦になれるよう“時間”を大切にしたいと思いました。

     大人も子どもも、一度は読んで見るべき一冊だと思いました。

    投稿日:2009/10/08

    参考になりました
    感謝
    0
  • 繋がっていく命

    絵本クラブ対象

    絵本に触れただけでアナグマの体温を感じられるような、あたたかいお話です。

    アナグマが目の前にいなくても、アナグマのくれたものは森のみんなのなかにしっかりと生きて、また誰かへと、伝わっていきます。
    命はずっと、繋がっていきます。

    私もこれまで、家族や身近な人の死を経験しましたが、その人たちの顔が思い浮かびました。
    自分もそうして生きているんだなぁと…
    誰かと繋がって生きている事の幸せを感じました。

    投稿日:2009/09/18

    参考になりました
    感謝
    0
  • 子どもと一緒に考える

    死んでいくものと、残されたものの心を優しく語っている絵本です。
    自分の最期を感じたアナグマ。とても安らかに自分の死を受け止めている。こんな人生を歩んでいきたいと思うのは年を取ったせいかもしれません。このところは、子どもには難しい話ですね。

    残された、モグラさん、カエルさん、キツネさん、ウサギさんは悲しみますが、アナグマさんから教えてもらったことを思い出し、楽しい思い出として話ができるようになりました。アナグマさんからの「わすれられないおくりもの」。みんなの心にアナグマさんは生きているのです。
    自分は、家族やまわりの仲間達にこんな贈り物を残せるだろうか? 楽しい思い出として残せるだろうか? 私は自分のこととして考えさせられました。このところも、子どもには少しわかりづらい話ですね。

    しかし、この絵本はやはり子どものための本だと思います。アナグマの心、モグラや他の仲間の心。理屈でわかる必要はなくて、この絵本に込められた優しさを感じることこそ重要なのだと思います。

    子どもに、小学校で習ったと言われました。この話が教科書に取り上げられることも大切な出来事かも知れません。

    投稿日:2009/06/21

    参考になりました
    感謝
    0
  • 死んだ後も

    • のえこさん
    • 20代
    • ママ
    • 栃木県
    • 男の子0歳

    アナグマさんはみんなのことが大好きで
    みんなはアナグマさんのことが大好き。

    だから、アナグマさんが亡くなって
    思い出話をする時の悲しさがとてもよく伝わってきました。

    アナグマさんが生きていた時は
    みんなにいろんなことを教えてくれて支えてくれて
    助けてくれた。

    アナグマさんが死んだ後も
    教えてもらったことや助けてもらったことが
    みんなのなかに残っていて助け・強みになっている。

    死んでしまうことは悲しいことだけれども
    こんな死に方をしたいな、と思わせる物語でした。

    そんなに難しく書かれた本ではないので
    息子にも大きくなったら読み聞かせしようと思っています。

    投稿日:2009/05/09

    参考になりました
    感謝
    0
  • 寄り添う気持ち

    • ヒヨリママさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子5歳、男の子3歳

    この本は娘が幼稚園に入園した4月に、幼稚園からのお誕生日プレゼントとして頂きました。

    しかしながら娘の誕生日は3月で、注文してからおよそ1年が過ぎようとしていた頃に、手もとに届いた本でした。

    娘は覚えたてのひらがなを一字一字たどりながらページをめくりじっとアナグマの絵を眺めていました。
    きっと彼女には字を読むのが精一杯で、文章として読み取れてはいなかったと思いますが、やけに真剣な眼差しに胸が熱くなりました。


    死を考える本を多く読むようになり、何かを意図的に残すことよりも大切な人の記憶に残る生活を送れらなと思うように感じた1冊です。

    子どもたちをいつも強く必要以上に叱ってしまう自分に、娘に寄り添う気持ちをアナグマは教えてくれたように感じました。

    投稿日:2009/04/16

    参考になりました
    感謝
    0
  • 残してくれた宝物に支えられて。

    この本はよく子どもにも読みます。読み聞かせボランティアでも何回も読ませてもらいましたが、元々は私自身が大好きな本です。

    20代前半に買った本ですが、結婚して子どもが生まれても手にとっては読んでいます。

    別れ=死はつらいことだけど、別れた後でもたからものとなるような知恵や工夫を残してくれる・・・。

    5年前、大好きだった祖父が亡くなりました。その瞬間は大泣きしましたが、不思議とその後は涙が出ませんでした。祖父が残してくれた思い出、教えてくれたものがたくさんあることに気づき、今でもすぐそばにいてくれるような気がするのです。家族の死に対面してこんなにも落ち着いた気分でいられたことが不思議です。(若い頃から病気がちだった祖父が85歳まで生きられたこともあるのですが)

    亡くなってからも私たち孫が集まるとおじいちゃんの話を次々にしています。この本のアナグマと祖父を知らず知らずのうちに重ね合わせていたんだなぁと思います。祖父との思い出に包まれながら、今も祖父とともに生きているような気がします。

    小さい子どもにも繰り返し聞かせると、なんとなくでも「死」というものの意味がわかると思います。「死」を怖いものと認識させず、繰り返し読んでいく事で、身近な死に直面したときもきちんと向き合えると思います。

    投稿日:2009/01/23

    参考になりました
    感謝
    0

181件見つかりました

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

すてきな三にんぐみ / はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / きんぎょがにげた / もこ もこもこ / おおきなかぶ ロシアの昔話 / がたん ごとん がたん ごとん / よかったねネッドくん / パンダのパンやさん / しかしか

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • なまえのないねこ
    なまえのないねこの試し読みができます!
    なまえのないねこ
    出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
    ぼくは ねこ。なまえのない ねこ。ひとりぼっちの猫が最後にみつけた「ほんとうに欲しかったもの」とは…


編集長・磯崎が新作絵本を推薦!【NEXTプラチナブック】

全ページためしよみ
年齢別絵本セット