子どもたちに読んで聞かせることもありますが
私自身の、大切な、心のよりどころです。
我が家にあるこの本は
12年前に亡くなった、私の母の遺品です。
母が亡くなった時、長女の私はもう23歳でしたが
一番下の弟はまだ15歳。
死にたくない。
子どもたちのことまだまだずっと見守っていたい。
そういいながら、母は他界しました。
元気だったころには、小学校の図書室で働いていた
本の大好きだった母が遺してくれた
たくさんの本や絵本の中の一冊。
10年以上たった今でも
(結婚、出産、子育て経験してなおさらかもしれません)
母のことを思って、生きていてくれたら…と
涙が止まらなくなることもありますが
そんなとき、この絵本を読むと、
元気を出そうって、思えます。
大好きなあなぐまをうしなって
悲しみに暮れる動物たち。
でも、
あなぐまが、それぞれに遺してくれた
「おくりもの」を大切に
前向きに、生きていきます。
道端の草花が大好きで
本が大好きで
孫が生まれたら、植物の名前を教えたり
絵本を読んでやったりしたい
と思いながら
おばあちゃんになれずに死んでいった
私のおかあさん。
母から受け取った
おくりものを大切に
生きていきたいなって思います。